人気ブログランキング | 話題のタグを見る

就職活動生へのメッセージ~自己分析~

就職活動でまず始めにやることといったら、資料請求と自己分析だろう。
セミナ-や面接がはじまるのは、その次の段階。
それまでに特に力を入れてやっておきたいのが、自己分析である。

自己分析とはその名のごとく、「自分とはいかなる人間か」を自分なりに把握することである。
自己分析をする中で最終的に一番重要なのは、「自分がしたいことは何か」「自分がやりたいことは何か」ということである。
これから働くにあたって、「何をして生きていきたいか」を考えるのが自己分析の最終的な目標だ。
極論すれば、自分のやりたいことがわかりさえすれば、就職活動は成功したようなものだ。
しかし、これがなかなか難しい。

普通の人は、特別な技能を持った職人になるわけでもなし、何かのプロフェッショナルになるわけでもない。
今までやってきたことといえば、大学に入学するための受験勉強と少々の遊び。
小さいころにやりたいことがあっても、受験勉強を優先させられて育った今の若い世代に、
今更になって「あなたのやりたいことは何か」などと聞くのは全くひどい話だが、
慢性的不況状況においては、目的意識のない人間はまず採用されないのが現状だ。

「社会に貢献したい」とか「人々の役に立ちたい」という漠然としたものがあったとしても、
具体的にそれじゃ何をするんだと言われると困ってしまう。
そもそもこんなに成熟化した社会の中で、一介の人間がやれることなどしれているのではないか。
そんな本音を隠しながら、釈然としない思いで就職活動をしている人も多いことだろう。

また、やりたいことなんて何もない。敢えて言うならサラリーマンだけにはなりたくない。
けど生きていくためには仕方がないので働くしかない。
だったら楽して働きたい。給料ができるだけ高い方がいい。休みがいっぱい欲しい。
それが本音だという人も多いのではないだろうか。
そういう本音を持ちながら、とりあえず作ってみた「やりたいこと」を志望動機として会社を回ると、見事に落ちる。

本当に自分のやりたいことは何なのか。
それを見つけるヒントとなるのが、「時を忘れて、寝食を忘れて集中できるものは何か」を考えることである。
寝る間を惜しんでまで思わずやってしまうことは何だろうか。
時を忘れて、誰からも強制されずに集中できるものは何だろうか。

それは何でもいい。ゲームをやることでもいいし、映画を見ることでもいいし、
買物をすることでもいいし、メールを書くことでもいい。
何でもいいから、寝る間を惜しんで集中できるものがあるかどうか見つけたら、
それを深く掘り下げて考えていけば、そこに「自分のやりたいこと」が潜んでいるはずだ。
そこからスタートして今後の人生を考えていけば、何かしら就職活動の展望が見えてくるのではないだろうか。

by kasakoblog | 2001-01-12 00:26 | 働き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


by kasakoblog