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IT革命で物流が伸びる

インターネットやメールが今や当たり前の時代になりつつ現代。
世間ではIT革命と称して、慢性的不景気に明るい光を射すのは情報通信関連だと騒いでいる。
実際に証券市場ではネットバブルが起き、今まで聞いたこともない企業の株が何十倍・何百倍にもなった。
まるで宝くじのようなハイリターンのネットバブルに、金をだぶつかせた投資家が集まり火に油を注いだ。
そこで働く社員は、持ち株によって一挙に億万長者となり、世間の羨みの的となった。

しかしそんな時勢もほんの少しの間だけ。
ネットバブルは今やはじけて証券市場は落ち込みつつあるし、
今まで物珍しかったIT関連企業も、あちこちからの参入により、今や利益の薄い過当競争になっている。
ITの需要はまだまだ伸びるだろうが、過当競争に入ったこの業界の利益が伸びるかどうかは疑問だ。
「風が吹けば桶屋が儲かる」というたとえがあるが、
これからのIT時代に伸びていく業界は、ITそのものの情報通信関連よりむしろ物流ではないかと僕は思っている。

ネットによって人は動かなくなる。
パソコンの前に座る時間がますます多くなる。
「会社に行く」という勤務形態もそれによって劇的に変わるかもしれない。
そういった環境が進展していく中、データや情報はメールでやりとりすれば済むが、物は電話線では送れない。
どれだけ文明が「発展」しようとも、人間には食い物が必要であり、様々な道具や衣服が必要でなる。
現物の需給システムがIT革命の進行によって劇的に変わる。
ネットによって簡単かつ安全に物の取り寄せや売買ができるようになれば、人は店に行く必要がなくなる。

もちろん実際に現物を見て買わなければならないものはあるだろうが、圧倒的多数のものはネットの売買で済んでしまうだろう。
そうなった時、店がなくなった代わりに、物を運ぶ需要が急増する。
だからこれからの時代は物流が伸びるのである。

物を売る企業としても、高い土地代や人件費を払って店を構えるよりも、ネット販売にすれば莫大なコスト減になる。
遠隔地の人や不特定多数の人と情報のやりとりができるメールによって、物流はより活発化する。
郵便が1日1回来るように、個人宅に自宅配送定期便が必ずやってきて、ネットで頼んだあちこちの品物をいっぺんに持ってくる。
きっとそんな時代がすぐにやってくるのではないか。

これから大きく伸び、そして儲ける会社は運送会社ではないかと、僕個人は思うがいかがだろうか?

by kasakoblog | 2001-01-10 00:28 | ネット

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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