かさこ金融道⑦ 役所の怠慢
2001年 01月 18日
毎回うんざりするのは、借りる人が驚くほど税金を延滞していることだ。
うちに借りにくる段階で、銀行はもちろんクレジットカードやあちこちのサラ金から金を借りまくっている。
だから税金など払っている余裕はないのである。
税金をちゃんと納めているか役所に行って調べるのが、僕の仕事の一つなのだが、まあ、とにかくひどいこと。
滞納額が100万円を越えるのは日常茶飯事である。
しかしもっと驚くべきことは、これをほったらかしにして、のうのうとしている役所の怠慢さである。
3年近くも滞納し、しかもその額が100万円を越えているのだから、
それを支払わせるようにするのが役所の仕事であるのに、一切そんなことはしないのだ。
なぜか?
そんな面倒なやっかい事をしたくないからである。
税金の未納額が増えれば、本来なら自分たちの給料が減ってしまうはずだが、
税金の回収目標があるわけではなし、未納が増えれば税金をアップすれば済む話として、ほったらかしにしているのである。
よくよく考えればこんなひどい話はない。
税金を滞納している人をほったらかしにしているのは、まじめに払っている人をバカにしているとしか言いようがない。
しかもその滞納者が全く払えないならともかく、不動産を持っているのだから、
さっさと競売かけて売り飛ばして、税金を回収すべきなのである。
まじめに働いて税金を払っている人が不動産を買うことができず、
税金を滞納している人間が、払わずいつまでも不動産を持ちつづけるというのは全くおかしな話だ。
こんなひどいことが、役所で罷り通っていることを知り、僕は愕然とした。
なんていい加減な国なんだろうかと。