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がんばってください

高円寺に引っ越してから、はや2ヶ月。
引っ越しする際、物件の条件は、「4万円代で6畳・トイレ&シャワー付きもしくは風呂付きで、会社から30分以内」だった。
しかし中野、高円寺周辺で何軒も不動産屋を回ったが、そんな甘い条件はなかった。
絶対に家賃だけは5万円以下にしたかったので、何かの条件を妥協しなければならなかった。

結果、4畳半でシャワー付か、6畳で風呂なしかどちらかの選択を迫られ、風呂なしにした。
僕が風呂なし物件を選ぶと、不動産屋の兄ちゃんは、いぶかしげな目で僕をみた。
「笠原さんのようなきちんとした人が風呂なしで大丈夫なんですか?」

世の中は偏見に満ちていて、まず人は見た目で判断する。
風呂なし物件を選ぶようなお客さんにしては、僕は稀な人種と見られたようだ。
「風呂なしって結構キツイですよ」
僕のような人種には風呂なしは無理だと言っているようだった。

「いえ、僕は4ヶ月ぐらいアジアをふらついた経験とかあるので、風呂なしなんて大したことないですよ」と、
反論したが、かえってそれが思わぬ心配をさせた。
「じゃあ、またしばらくしたら何ヶ月もどっかいったりしちゃうんですか」
とアパートをほったらかしにするのではないかと思われ、あわてて否定した。
全くやっかいな奴だなあと思っていた。

物件を見てここに決めると、この不動産屋は「がんばってください」と最後に声を掛けた。
一体「何を」がんばれというのだ?
そんなに風呂なしってキツイのだろうかと、僕は不安を覚えていた。

風呂なしアパートに住んでから2ヶ月。
なんてことはない。慣れとは実に偉大な力で、風呂がなくても不便を感じなくなった。
1週間に2度のペースで銭湯に通っているが、これで十分快適である。
今の時代に、しかも25才にもなって風呂なしのアパートに住むとなると、
なんだか妙に暗いイメージがあるが、部屋や住んでいる場所は実に快適である。
うちに来た人ならわかるが、ただ風呂がないだけで、あとは普通の部屋なのだ。

ただ問題は銭湯の値段の高さだな。400円もするというのはいかんよな。

by kasakoblog | 2001-02-18 00:51 | 働き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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