おいしいカップラーメンを探せ⑧
2001年 02月 25日
最近は、値段が高くてうまそうなカップラーメンが多い。しかし値段の高いカップラーメンに価値はないと思う。
多少まずかろうが、家で手軽に食えて安いからこそ、存在価値があるのではないか。
中には300円近いものまで登場したが、
松屋の牛丼が290円、また家の周りには300円のラーメン屋が2軒あることを考えると、全くナンセンス。
いくらおいしいカップラーメンを見つけたとしてもそれが高い値段では意味がない。
ということで自分の中では200円以下という決まり事をしているが、
「これはうまいかもしれない」と228円でちょっと予算オーバーだが、買ってみたカップラーメンがある。
それが、明星、評判の店シリーズ、「北の恵みらーめん」だ。
228円もカップラーメンごときに出したのだから、はずれはないだろうと大いに期待する。
しかしお湯を入れると、おそろしくくさ~い臭いが充満してきた。
どうも「白濁ベース」の液体スープが、この臭いの原因らしい。勘弁してくれよと思いながら、食べてみる。
麺はうまい!生麺ではないが、なかなかいける。
スープもはじめは臭かったが、だんだん時間がたつにつれくさい臭いが消えていった。
このスープも工夫されていてなかなかだった。
今、巷では「とんこつしょうゆ」というのがやたら流行っているが、このスープは「とんこつみそ」。
とんこつしょうゆスープはうまくはまればうまいが、非常に中途半端なものが多く、どっちつかずで大したことのないものが多い。
というのも、そもそもとんこつとしょうゆを交ぜること自体に問題があるような気がする。
しかしこの「とんこつみそ」はいける。とんこつスープにまろやかさと味の深みを味噌が与えている。
ただ単にスープを濃くしただけではなく、それぞれの特徴を生かした新しい一つのスープとして出来上がっている。
今後、この「とんこつみそ」はラーメン屋でも流行るかもしれない。
しかし具が少ない。あまりにも貧弱だった。麺もうまい分、量は恐ろしく少なかったし。
これで150円ぐらいならわかるが、200円以上も出しているのだから、麺の量と具の量はもっと増やせるはず。
麺・スープともにおいしかっただけに、その点が残念だった。