発想の転換
2001年 03月 18日
21世紀になっても今だ先の見えない世紀末的雰囲気漂う社会においては、当たり前のことを見直す必要がある。
たとえば予算の問題。
役所でも企業でもそうだが、与えられた予算を使い切らないと予算を削られてしまうので、
期末になると余ったお金を必要のないものに無理やり使う。
しかしこんな無駄でバカらしいことはない。
本来なら少ない予算で仕事をこなした方が優秀なのである。
役所も企業も前年度より予算を少なくした部署に、ボーナスを増やすとかするのが本当だよな。
同じような例でいえば残業時間。
先日、朝日新聞にも「残業の生産性」を考える記事が載っていたが、
考えてみれば、早く仕事をこなして帰った社員が、残業代がつかずに給料が少なく、
ちんたらゆっくり長く仕事をして居残っている人の方が、残業代がついて給料が多いというのはやっぱりおかしい。
僕は前の会社ではそりゃひどかった。
事務所の営業マンの中で一番成績が良かったが、残業をほとんどせず帰っていたので、給料は一番少なかった。
もちろんボーナスの査定には反映されるが、ボーナスでの差は、残業代の差とほとんど変わらない。
少ない時間でいかに効率良く仕事をしたかという観点が、抜け落ちているのである。
同じ仕事量なら早く帰った人の方が「早業代」をもらえるとか、あってもおかしくはないのである。
今の世の中、どこかおかしいのは、今、当たり前とされていることが破綻をきたしているからだ。
当たり前のことを当たり前と思わず、本質を見極め、時代の変化に合わせて変えていく。
それが大きな時代の過渡期にさしかかっている今の社会に必要なことではないだろうか。