メメント・バリ~藤原新也写真展~
2001年 03月 10日
その中で3月に「バリの雫」という写真集が出されたが、それに伴って新宿で「メメント・バリ」という写真展を行った。
僕は今まで写真展など行ったことがなかったが、
この「メメント・バリ」は、実に趣向を凝らした写真展示のされ方だった。
無料で見ることができ、そんなに広いスペースではなかったが、
そこに入ると、バリそのものがそこに広がっているような錯覚を覚えた。
バリのガムラン音楽が、展示場にバックミュージックとして流されているだけでなく、展示の仕方がすごく工夫してあった。
壁に張られた写真群は、まるで自分がバリにいて、360度見渡しているかのように見せられている。
展示場の真ん中には、床に大きなパネルで池の写真が展示され、まるでそこが本物の池のように思わせる。
その周りには天井からロールされた大きな壁紙が垂らされて、そこに写真が飾られている。
まるでそこにバリの人々が立っているかのように。
緑に囲まれた写真の道の奥が続いているように見えるのだ。
はじめての写真展に感銘を受けた矢先に、再び新しい藤原新也の写真展の案内が本にはさみこまれていた。
「メメント・バリ」が非常に良かったのでまた行きたいと思ったら、なんと会場は長野県の駒ヶ根美術館。
行きたいのは山々だか、そのためだけにわざわざ何もない駒ヶ根に行くのなあと、
ついぞ行かず仕舞いで、12月末で終わってしまった。
ところが、その写真展が好評だったので会期が延長され2月末日まで延びた。
これは行かねばと思いつつも、やっぱりそれだけのためにわざわざという気持ちもあって、時は過ぎていった。
行くとしたら2月の3連休だなと思ったが、そのチャンスも逃してしまい、もう行くのを半ばあきらめていた。
ところがたまたま会社の人で、別の用件で伊那の方まで行った人が、そのついでに藤原新也展を見てきたらしく、
「すごく良かった。ぜひそのためだけにでも行った方がいい」と他の人にしゃべっているのを小耳にはさんだ。
行った人は藤原新也の著作を全く読んだ事のない人で、写真展にそれほど興味のある人ではなかった。
その人が「すごくいい」と言っていたので、これは絶対に行かねばと、早速休みの手はずをとり、
前日に高速バスを予約すると、長野まで写真展のためだけに行くことにした。
