9年目の発見
2001年 05月 02日

ここ8年間、ゴールデンウイークは大学時代のテニスサークルの合宿に参加していた。
場所は山中湖で、宿も同じ。
そして今年も、その同じ宿にはじめの3連休を利用して、テニスをしにいくことになった。
今年で同じ場所に9年目になるというのに、新たな発見があった。
この宿のテニスコートは、交通不便な急な坂の上にしかないと思っていたが、
急な坂を登らずにすむテニスコートがあったのだ。
毎年、同じ場所に行き続けることは、意外にいろんな発見があるものである。
いろんな場所にあちこち行くことももちろん新たな発見があるかもしれないが、
たかだか1回ぐらい行っただけでは知らないことがたくさんある。
「旅行をする」というとつい今まで行ったことのある場所は候補から外してしまうが、
同じ場所に毎年行くことも、旅を楽しむ一つの方法なのである。
毎年ゴールデンウイークの山中湖は天気が悪かったが、
昨年異様に天気が良くて富士山がくっきり見えたことに、僕もそして後輩も宿のおばさんも「終わり」を感じた。
しかしまた今年も形を変えて、少人数で来ることになった。
それを歓迎してなのか、今年は例年通り天候は非常に悪かった。
どんよりとした雲の下、9年目にしてはじめて足を踏み入れたテニスコートの近くに、寒さのせいか未だに鮮やかに桜が咲き誇っていた。
それを見た時、ふとまた来年もここに来ることになるだろうなと根拠もなく思った。