スイスホテルの思い出
2001年 04月 25日
昨日もそんな出来事があった。
朝刊に載っていた、トルコ・イスタンブール「スイスホテル」に武装グループが乱入した事件。
「スイスホテル」と聞いて、「あっ!」と思った。
そこには5年前に行ったことがあったのである。
バックパッカーの僕が高級ホテル「スイスホテル」に泊まったわけではない。
「スイスホテル」にある日本料理屋に行ったことがあるのだ。
それはトルコ旅行での思い出深い一シーンだった。
僕はサークルの後輩と二人で旅行をしていた。
自由気ままな旅でとても楽しかったが、カッパドキアで二人同時に異変が起きた。
極度の下痢が襲ってきたのである。
どんどんひどくなる一方で、次第に元気がなくなり食欲もなくなっていた。
このままではせっかくの旅行がつまらないまま終わってしまう。
そんな時に二人は名案を思いついた。
「そうだ、とびっきりうまい日本食を食べよう。そうすればきっと元気になる」
そういってガイドブックを探して見つけたのが、スイスホテル内にある日本料理屋だった。
そのためにわざわざタクシーでホテルまで乗り付け、金にいとめをつけずに、
もう下痢なんか恐がっていても仕方がないと開き直って、たらふく日本食を食べたのであった。
そのおかげで、お腹の調子も良くなり、元気を取り戻し、トルコでの旅の日々を楽しんだのであった。
そんな思い出の舞台にまさか武装グループが乱入し、人質をとって立てこもっているとは、なんとも複雑な思いだった。
こういった形で、自分が旅した場所と出会うことがあるのだ。
できれば良いニュースで自分が旅した過去の場所を思い出したいものだ。
それにしても「スイスホテル」とはほんと懐かしいよね、旅を共にした須藤君。