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カルテル

カルテル:同一業種の企業が競争を避けて利益を確保するため、
価格・生産量・販路などについて協定を結ぶこと。
原則として独占禁止法で禁止されている。

海外旅行に行ったことのない人も「格安航空券」といって思いつく企業はと言われたら、
多分誰もが「H.I.S.」と答えるだろう。
今注目の成長企業であちこちに出店し、過剰な広告で格安イメージを植え付けた。

しかし実際はH.I.S.は大して安くない。
去年、中国行きの飛行機代を問い合わせたところ、全く同じ日程で全く同じ飛行機会社で、
マップツアーの方が5000円安く、かつすぐにチケットが確保できた。

しかしこれはいいほうだ。
格安航空券業界はカルテルをしているのではないかという疑いがきわめて強い。
去年、中国を辞めてバリに変更したが、その途端、H.I.S.とマップツアーの値段は全く一緒。
1週間日にちをずらしても全く同じ値段で変わった。
こんなことはもう何年も前からあることで、今から3年前、タイの航空券を取るときにも、
H.I.S.とマップツアーの値段は全く一緒だった。
で、いつも値段が同じなのでどちらを選ぶかというと、
知名度が高くてやたら忙しくて対応の悪いし、チケットの確保がしにくいH.I.S.ではなく、
格安のイメージが強くないせいか忙しくないから対応が良くてチケットも取りやすいマップツアーにしていた。

そして今回、ベトナムに行こうとABロードを見ると、
H.I.S.は61000円、マップツアーは71000円となっていたので、H.I.S.にしたら、
61000円というのは非常に乗り継ぎの悪い時間のかかる飛行機だけで、直行便は71000円だという。
マップツアーでの料金表示は、乗り継ぎの悪い飛行機の値段ではなく直行便の値段が書かれていたので高く見えたが、
結局はH.I.S.もマップツアーも全く同料金なのである。

はっきりいってこれはカルテルだ。
これ以上格安合戦を繰り広げると互いに体力がなくなってしまうので協定しているとしか思えない。
超デフレ時代にこんなカルテル結んで甘えている業界は許されてはならない。
正当な競争をすればもっと飛行機代は安くなるはずだ。

ちなみにH.I.S.とマップツアーはベトナムまでの飛行機代は全く同じだが、
ベトナム国内線となるとマップツアーの方が5000円安い。
ほんとイメージって恐いよな。
H.I.S.は決して安くはない。
そして航空券業界はカルテルを結んでいる。
こんな風に消費者はイメージと陰の企業努力で騙されているのだ。

by kasakoblog | 2001-05-29 23:57 | 一般

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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