新聞折り込み広告
2001年 05月 15日
とはいうものの、邪魔だから全く見ないで捨てるかといえばそうではなく、
いちよざっと目を通して、何か自分にめぼしい情報はないかと探す。
膨大な広告の中から、僕が選んだ1枚は、銭湯の広告だった。
僕の家から歩いて2分とかからないところに銭湯があって、僕はそこに週2回通っているわけだが、
広告に載っている銭湯は、家から歩いて5分ほど離れたところにあった。
家から遠い銭湯にわざわざ行く必要はないわけだが、
なぜそれを僕が目にとめたかというと、近くの銭湯と定休日が違ったからであった。
家の近くの銭湯の定休日は月曜日。
どうしても月曜日に風呂に入りたくなっても、定休日だから今まではあきらめなくてはならなかったが、
この広告で新たな銭湯を発見したことにより、月曜日にもし風呂に入りたくなっても困らなくなったのだ。
僕は大事にこの銭湯の広告だけを捨てずに取っておいた。
「銭湯の広告」なんて今まで聞いたこともなければ見たこともないし、そもそも必要性を感じなかったこの僕が、
こうして風呂なしアパートに引っ越してからというもの、こんな広告にありがたがるなんて、
人間、環境が変われば、今まで全く興味がなかったものにも反応するのだなあと、
妙に感心した一件だった。
これで月曜日に風呂に入りたくなっても困らない・・・
26歳、サラリーマンのささやかな喜びの報告でした。