人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ナイフ論(僕は腹黒じゃない)

<1>
なぜか僕はサ-クルでも会社でも「腹黒い」と言われる。
「腹黒い」というとひどい悪人みたいだが、そこまでの意味ではない。
どういうことかというと、表面上は非常に穏やかで優しそうだけど、その割に結構厳しいことを言うという意味らしい。
「まじめ・おとなしそう」という外見上の印象があるがために、
ちょっとそのイメ-ジに外れて厳しいことを言うと一挙に「腹黒い」だとか、「表裏がある」とかいうことになってしまう。
これは誠に心外である。

僕が腹黒くないかということを、人間をナイフにたとえて説明しよう。
人間はだれしも剥出しのナイフのままだと、エゴの固まりだし、わがままだし、自分中心だし、人を傷つける。
だから社会生活をスム-ズに送るためには、他人と接する時には剥出しのままの自分を曝け出さずに、
ナイフにカバ-をする必要がある。
別にカバ-をかぶせてしまったからといって、本心とは違う嘘の姿かといえばそうではない。
剥出しのナイフに自分なりのカバ-をつけた姿も、その人の本当の姿の一部分なのである。

このカバ-が僕は人よりも少しばかり厚いのだと思う。
だから人は、僕のカバ-の裏に隠れたナイフの鋭さを垣間見た時、「腹黒い」だとか「二重人格」だとかいうのである。
でもそれは違う。

だれもがあるがままに生きたら、みんな我欲の固まった剥出しのナイフで傷つけあうことになる。
それは子供なのであって、大人なのではないのだ。
他人を気遣ってカバ-をしているのであって、本音を隠しているわけではない。
社会生活を円滑に進めようと思っているだけで、裏でこそこそ何かを言っているわけではない。
ナイフにカバ-をすることは最低限の礼儀であって、それが本音を隠した腹黒さには決してならない。

<2>
ただ僕の場合なぜそう言われるかというと、
見た目が鋭いナイフを持ってなさそうにうまくカバ-をしているから、
その鋭さがちらっとかいまみえたときに、人々はその「変貌」に驚くのだろう。

僕が他人を気遣うためにしている厚いカバーを勘違いして捉え、
「こいつはたいしたことない奴だ」と図に乗ってくる奴も時としている。
そういう勘違い野郎には、お互いの理解のためにも、ナイフのカバ-をスパっと取って、
僕には切れ味鋭いナイフを持っているんだぞということを、やむを得ず見せなければならない場面もある。
これは僕の責任ではない。相手が勘違いすることが悪いのだ。

大人なんだからお互いの人格を尊重しあって、無駄な争いを避け、楽しく円滑にいこうよ。
だから僕にカバ-を取らせるようなことはしないでくれと思うが、なかなかそうもいかないのが世の常である。

僕の旅行記を読むと、「かさこさんって外国ではよく切れてますね」と言われる。
それは海外では日本の以心伝心文化と違って、はっきり物を主張しないと通用しない世界だから、
僕に近付いてきて「こいつ日本人のいいかもだ」と図に乗ってきた奴に対して、
一挙に僕の中にある鋭いナイフを見せつけるからなのである。

ということで、僕は決して「腹黒い」のでもなく「裏表がある」のでもない。
ただできるかぎりみんな鋭いナイフを出すことなく、円滑に生きようと実践しているだけなのである。
基本的に僕は争いは好まない平和主義者なので、相手から切り付けてこないかぎりは、
自分から鋭いナイフをちらつかせるような物騒な真似はしないのでご安心を。

えっ?これを聞いて余計「腹黒く」思ったって?そんなばかな。
まあ、わかる人にはわかる話だと思うけど。

by kasakoblog | 2001-06-08 00:18

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


by kasakoblog