ニュースペーパー
2001年 07月 05日
つい最近いっぱい捨てたはずなのに、もうこんなにたまってしまったのかという単純な事実に愕然とする。
時の流れの早さ、毎日毎日一刻を争って手に入れた最新のニュースが、
あっという間にゴミへと変わってしまう虚しさを、ゴミ捨て場に捨てる時に実感する。
みんなその場限りのニュースペーパーを毎日欲している。
一日と持たない情報のおもちゃ「ニュースペーパー」を欲しているんだ。
最新のファッション、最新の車、最新のデートスポット、最新の彼女、最新のゲームソフト、
最新の音楽、最新のアイテム・・・永遠に続く最新デキレース。
つまりは人生すべてが新聞みたいで、
今日の朝刊が出てしまえば、昨日の朝刊は意味ないわけで、
一昨日の朝刊は色褪せて、一昨昨日の朝刊はゴミ箱行きとなる。
今日もまた大量の新聞がゴミ箱行きとなる。
今日もまた最新のニュースを求めて、人々はニュースペーパーを捜し求めてさまよい歩く。
無限の最新デキレースに一体どこまでついていけるのか?
それとも昔の新聞でもスクラップして懐古主義にでも逃避するか?
ニュー(新しい)ことが最も価値ある現代社会。
ニュースペーパーは今日も捨てられる運命ながら配ら続ける。