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嫌われたくないから誰も本当のことを言わない

人間、誰だって、自分の欠点を指摘されるのはイヤだ。
なぜなら自分ではイヤというほどよくわかっているから。

でもそれを周囲の人が指摘することは少ない。
なぜなら、誰だって嫌われたくないからだ。

欠点を指摘したらイヤな奴だと思われてしまう。
ならば言わないでやり過ごす方が円滑な人間関係になれる。

そう思って、友人、知人、恋人、家族、上司、同僚、部下などなど、
周囲の人はあなたを“裸の王様”にしていく。
そして面と向かって本人の前で言わない分、
それは仕事が終わってからの飲み会や、他の友達と会った時の格好の話題となる。

「あの人ってここがヘンだよね」
「そうそう!」

そうやって陰口を言われて、でも表面上では何も言われず、
本人はその欠点を“さらしたまま”生きていくことになる。

しかし欠点を指摘しないのは、あなたのためを思ってではなく、自分の保身のためだ。
本当の親友、本当に部下思いの上司とかなら、
「ここはこうした方がいいんじゃない?」
「そのやり方はやめた方がいいんじゃない?」と指摘してくれるだろう。
それが結果、あなたのためになるのだから。

ただ、言い方、タイミング、誰に言われるかで、その人が素直に欠点を認め、
貴重な苦言を受け入れてくれるかどうかが変わってくるので難しい。

言い方が頭ごなしに全否定するような言い方だと、
「何だおまえは!」という話になり、反発するだけになる。
だからといってさりげなく、
「もしかしたらこうした方がいいんじゃない?」というと、
スルーされてしまう可能性もある。
どのように言うかってすごく難しい。

タイミングも難しい。
落ち込んでいる時に言えば余計落ち込んでしまうかもしれないし、
仕事が絶好調な時に言っても、
「オレはこんだけやってるんだから間違ってない」と逆切れされる恐れもある。

同じことでも誰が言うかも重要だ。
父親に言われるとカチンとくるけど、
母親に言われればカチンとこないとか、
この上司に言われると頭にくるけど、
違う先輩に言われれば素直に聞き入れてくれるとか。

ただ重要なのは、やっぱり言う側ではなく、
言われる側のあなた自身が、自分自身の批判や指摘に対して、
聞き入れる体制を持っているかどうかが重要だ。

一度、拒否するような態度をとられると、
「もう気づいても言うのはやめておこう」という話になりかねない。
一番、最悪なのはいろいろ言い訳すること。
できない理由をああでもないこうでもないと、わんさか挙げられると、
「もうわかった!あんたには言わない!勝手にしろ!」という話になる。
ようは見限られるのだ。

でも「指摘してくれてありがとうございます。どうしたらいいでしょうか?」
みたいな態度をとれば、
きっと言った方は親切に教えてくれるだろう。
その人のアドバイスがすべて正しいとは限らないが、聞く耳を持つ態度を持ち、
少しでも改善したことが見えれば、
「あいつは話がわかるいい奴だ」という話になり、
自分の能力の向上にもなる。

昨年12月に「かさこマガジン」記念パーティーをやった。
一人一人にかさこワールドの感想を言ってもらった。
その中で、メリディアンローグのドラムの海保さんが、
「かさこワールドのデザインを良くした方がいい」と指摘してくれた。

私にとっては本当にありがたい指摘だった。
日ごろから感じていることではありつつ、
毎日の更新で忙しいからとか言い訳し、いつのまにか放置していたのだ。

そんなわけで早速そのありがたいアドバイスを実行すべく、
年明け、パリから帰ってくると、Webディレクターの方と打ち合わせし、
デザインリニューアルに取り掛かってもらった。

しかしそこで驚いたことがあった。
このWebディレクターの方は、
2年前にかさこワールドの「トラベルライターになるには」を見て、
旅行関係の仕事をしたいと相談のためにメールをしてきたのだが、そのはじめてのメールに、
ホームページのデザインをもっと見やすくした方がいいのでは?という指摘があったのだ。

なんとまあ2年越し・・・。
でもそんな指摘をしてくれていたことを、私はすっかり忘れていたんだけれど、
ホームページリニューアルを頼むのなら、この方しかいないと思ってメールをして、
打ち合わせ後に彼女と出会ったきっかけは何だったかな、と思ってメールを見返したら、
すでに今回のようなリニューアルすべきことが書かれていたのだった。

苦言を呈してくれる人は少ない。
若いうちはいいけど、年を重ねれば重ねるほど、だんだん周囲は言いづらくなる。

でもそうした苦言を受け入れる姿勢を持っていないと、裸の王様になってしまう。
また、みなさんも周囲の人で気づいたことがあったら、
本人がいないところで飲み会のネタにする“欠席裁判”をするのではなく、
本人にうまく指摘してあげる。

会社に対してもそう。
会社がおかしなことをしていると思ったら、同僚と会社帰りに居酒屋で、
会社の文句をいってうさ晴らしするのではなく、
しかるべき手順をふんで会社に言えばいい。
結果、それは会社のためになり、自分のためになるのだから。

苦言を受け入れる姿勢を見せること。
苦言を言えるようになること。
それが自分や他人やそこの組織を良くするきっかけになると思う。

裸の王様;周囲からちやほやされて批判や反対を受けないために、
本当の自分がわからなくなっている人をたとえていう語。

あなたは裸の王様になってはいないですか?

by kasakoblog | 2011-01-16 21:52 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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