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断る勇気

何でもかんでも先送り。

年金制度が破綻するなんて、
もう何年も前からわかっていることなのに、
与党も野党も問題に手をつけると、
投票権のある現役世代に損をさせる恐れもあり、
反発をくらう可能性があるから、
改革を先延ばしにして、
投票権のない物言わぬ未来世代にツケを回す・・・。

今の日本の政治で最もよくないのは“先送り”だろう。
問題だということはわかっている。
放っておいたらどんどん問題はひどくなる。
だから仮に今、痛みを伴ったとしても、
早めに改革=手術を行えば、助かる可能性もある。
しかし痛みを伴うから、イヤだという輩がいて、
それに配慮して、小手先の治療だけにとどめて、
本質的に問題を解決する手術を行わない。
こうしてどんどん問題が大きくなっていく。

ただ、どうだろう?
問題を先送りにして今に安住しているのは、
私たち個人も同じではないか。

今が問題だとわかっていながら、
文句は言うけど行動はしない。
思っちゃいるけど動かない。

例えば、今のこの会社にいても未来がない。
今、この業界にいても未来がない。
だからこのままではいけない、と思いながらも、
なだらかな下り坂という今に安住し、
転職しようとか、新たなスキルを見につけようとか、
今の会社や業界を良くするための、
新しいビジネスモデルを提案するとか、
そういうことは一切せずに、文句ばかり言っている。

もしかしたら今、決断して、
行動する勇気、手術する勇気を持てば、
助かる可能性は高い。
しかし今、切羽詰まった危機でない限り、
「まあどうにかなるか」「面倒だからまた考えよう」と、
ついつい先送りにしがちだ。
結果、本当に悪化した時、気づいた時には、
もうとりかえしの事態に追い込まれてしまう。

何かを辞めて何かを始めるということは、
ものすごいエネルギーがいる。
決断とは「断ることを決めること」。
みんな誰だって「断る」なんてことしたくない。
誰だって今が一番。何もしない方が“ラク”なんだから。
たとえ未来に破滅が待っていたとしても。

最近、「私塾のすすめ」(ちくま新書)という本を読んだ。
齋藤孝氏と梅田望夫氏の対談なのだが、
そこではっとすることが書かれていた。
それは「やらないことを決めること」。

梅田氏は自分の時間を確保するために、
「自分より年上の人に会わない」と決めたという。
そしたら時間がバーンと空いて、
自分の時間が取れるようになったという。

「年上の会わない」ということの良し悪しはともかく、
何かを断ることでしか得られないものがある、
という考え方にはっとした思いだった。
時間は有限。
だから優先順位を考えなければならない。
やりたいことがあるなら、あれもこれもとやっていると、
結局すべてが中途半端になり時間がなくなってしまう。
だから何かを断ること、やらないことを決めることが大切だ、
という考え方に感心したのだ。

大人になったら自分の時間割は自分で決められるわけだけど、
やれしょうもない「つきあい」だとか何だとかで、
時間がない、時間がないと口癖のように言っている人がいる。

でも本当に時間がないのだろうか?
何も決断しないまま、日常に流され、
無駄な時間をいっぱい過ごしているから、
時間がなくなってしまうのではないか。

齋藤孝氏は、司法試験浪人している友達が、
「いろんな用事があって勉強に集中できない」というので、
「用事があるなんて言っているのは、まだ司法試験に本気じゃないからだ。
用事を切っていってごらん。何一つなくなる」とアドバイスしたという。
すると彼には用事がなくなり、司法試験に合格したという。

先送りして決断しないまま、
ずるずる日常を引きずっていると、
どんどん未来が限定されていく。
問題を解決するための治療法が限られていく。
下手をしたら問題が大きくなって命取りになるかもしれない。

だからどこかで、いや本当は今すぐにでも、
自分の人生の優先順位や未来を考え、
決断する、すなわち何かを断らなければならないんだと思う。

日本の政治家の先送りを嘆く前に、
自分の個人の問題で先送りにし続けていることはないだろうか?
先送りして何年も問題が放置されたまま、
どこかにいつも心にひっかかりを持ったまま、生活していないだろうか?

そんなことしててもいいことは1つもない。
むしろそういう引っ掛かりを持っていると、
自分の行動や心が制限され、より自由な行動が阻害されてしまう。

このままではいけないと思うのなら、
今すぐ断る勇気を持たなければならない。
愚痴を言っている暇があったら、今すぐ行動しなければならない。
決断する勇気を持てば、きっと“軽傷”で済んで、
新しい幸せな人生の道を歩むことができるだろう。

私もついつい問題を先送りにする習性があるが、
断る勇気を持つことを心掛けていきたい。

何かが終わらなければ何も始めることができない。
終わりを恐れていては、何も新しいことは始まらない。
決断した瞬間は辛く、苦しいかもしれないけれど、
きっとその決断が早ければ早いほど、
輝かしい未来が早く訪れるだろう。

自分の将来のために決断する勇気を持ちたい。

by kasakoblog | 2011-01-23 23:11 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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