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あなたは易者を信じますか?

<1>
夜の街角でよくみかける易者。
薄暗い箱ちょうちんに「鑑定」だとか「姓名判断」だとか「運勢」だとか書かれている。
あやしげだな。あんなものに頼る人なんて信じられないと思う人もいるだろう。
僕もその一人だった。

そんな易者に自分を占ってもらおうと思ったのは、僕の大好きな作家・藤原新也の著作「藤原悪魔」で、
『山手線一周手相マラソン』なる愚挙のレポートがあったのだ。
これはおもしろい企画だなと思って自分もやってみようかと思ったのだ。

手始めにと2年前に千葉の市川に住んでいた時、本八幡の駅ビルで姓名判断をやった。
これがすごかったのである!僕が与えた材料は生年月日と氏名だけだったのに、
見事にいろんなことを言い当てたのだ。
とまあそんなことがあって、旅から帰ってきたらまた占ってもらいたいなと思っていた。
しかし本八幡のその人は消えてしまっていた。
そこで今日、新宿駅西口・小田急駅ビル前にいる数人のうちの一人に占ってもらった。

「今日は特にお悩みのことはありますか」
丸眼鏡をかけた人のよさそうなどこにでもいるようなおばあちゃん。
「いえ、全般を」
最近、仕事に追われている毎日で、果たしてこれでいいのだろうか。
エジプト旅行記に代わる新たな本を出したいと思っているが、なかなか結果が出ない。
自信をなくしているというより、夢の実現のために今のままでいいのだろうかということが、
今回、僕が易者に見てもらおうと思った理由だったが、
とはいえ僕は基本的に易者を信用していないから、そんなことは一言もいわずにいた。

<2>
「あなた、頭を使った仕事をされてますね。
頭脳線がこう伸びてます。何か特殊な技能とか資格とかを生かした仕事ですね」
いきなり的中。ライターなんて仕事は確かに頭脳仕事の典型だ。

「こつこつ今の仕事をやっていくことです。そうすれば必ずものになります。
ただし長い目で見なくちゃだめですよ。あなた、転職か何かしました?」
またもや的中。
「今は自分の希望する仕事に転職できてたから、いいですよ。
このままこの仕事に希望を持って打ちこみなさい。修業の場だと思ってね」

「修業の場」とはまさしく僕が今、実践していることだ。
一介の通りがかりの人間のことを、ここまでわかってしまうものなのか。
「独立はできますよ。ただ今の職場で責任ある仕事をして人を指導していく力を養って、
それから独立しなさい。とにかく今年、来年あたりは仕事に打ちこむことですね」

「独立」~まさしく僕がこの職場に入る面接で言った言葉だ。
「とにかくむちゃしちゃだめですよ。あなたはこつこつと努力をしていくタイプなんですから。
今のままその努力を積み重ねていけば必ず成功します。

彼女に与えた材料は、手相と生年月日と氏名である。
生年月日には乱数表と照らし合わせ見る。
氏名は字画を出して、それぞれの足し算した数よって対応したあんちょこ本がある。
別にそれを隠さず見せてくれる。

「あなたはまじめてちょっと堅すぎる部分があって世あたり下手な部分もありますが、
社交的ですしこつこつやっていけば大丈夫でしょう」
ほんとすごくあたっているよな。

<3>
ここでふと思い出したのはシャーロックホームズの手法だ。
シャーロックホームズは依頼人を一目みただけで、職業や住んでいる場所、家族構成などを見事に当てる。
それは細かい観察力による賜物であって、適当に言っているわけではないのだ。

統計学的根拠による確率論と人の外的要因の細かな観察による傾向性の科学。
それがホームズの推理であり易者のなせる技なのだ。
けして怪しげな占いではなかった。

それにしてもようあたってるよな。
みなさんもぜひ一度お試しあれ。
あまりの見事さに唖然とすること間違いなしです。

by kasakoblog | 2001-08-25 15:15

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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