東京ディズニーシーオープン記念
2001年 09月 04日
“夢と希望のテーマリゾート”の裏に、一つの物語があった。
それを私たちは決して忘れてはならないと思う。
主人公は作家の笠虎先生ではない。彼はこの物語の見学者に過ぎない。
あくまで主人公はカメだ。
カンズメにされた笠虎先生はウミガメのかさごんと運命的な出会いを果たす。
カンズメ最終日、かさごんが先生にある「事実」を知って欲しいと、故郷カサカメ湖に案内する。
亀たちが愉快に暮らすカサカメ湖。しかしそこには驚くべき事実が・・・
地下に眠る謎のカメルの塔はバブル期に建てられた高級マンション。
その地上に広がる無数のゴミ地帯。
人間がバブルの夢とともに打ち捨てた近未来都市の廃墟は、驚異的な自然回復力で、
自然の美しさを取り戻し、海の楽園を現出させた。
ところがこの地に再び目をつけ、人間が作ろうとしているのが「海のテーマパーク」だった。
自然の海の楽園はまたもや人間の手によって破壊され、人口の海の楽園が造られようとしていた。
そのためにカサカメ湖にすむ亀一族ほか、海の生物たちは絶滅するよりほかなかったのだ。
海の自然を破壊してできた「シーパーク」が果たして人間の夢や希望をかなえるものなのか?
笠虎先生に問いかけるとともに、かさごんは消えていった。
かさごんの事実を知らせたい。
しかしそれを書く事はテーマパーク批判になってしまう。
それには出版者側が猛反発。
揺れる作家先生。しかし書いて生きていくためにはテーマパークの批判を書くことはできず、
いつものしょうもない恋愛小説を書いたのであった。
かさごんからもらった一輪の花が、作家先生の机に揺れていた。
自然の楽園を破壊した上に成り立ったパラダイス。
はたしてそんなものが本当に人間に「楽園」をもたらすのだろうか?
『作家先生の大冒険』は、2000年4/30~8/12まで、全17話、つぶやきかさこに書き下ろし連載されたものです。
題材は今日オープンする「東京ディズニーシー」。ぜひ行く前にご一読されたし。おもしろいよ。おもしろいか?
・作家先生の大冒険
http://kasakoblog.exblog.jp/13952025/
