カタルシス
2001年 09月 30日
休日のオフィス街は好きだ。
人がいない。車が少ない。店は閉まっている。客引きはいない。
ティッシュやチラシを配る人もいない。
静かなのだ。
普段賑わいをみせているオフィス街が静かだと、そこにカタルシスを感じる。
圧倒的な巨大なビル群と、何車線もの道路が無用の長物であるかのように、
休日が都市を嘲笑っているのが、きっと爽快なのだろう。
休日は仕事もはかどる。
会社に人が少ないということよりも、電話が鳴らないのが大きい。
以前につぶやきかさこで、仕事ができるようになるにはまず電話をとることだと書いたが、
はっきりいって電話ほどうっとうしいものはない。
自分の作業を中断させらるだけでなく、かかってきた用件を優先させなくてはならないという、
いわば相手の状況を無視した割り込み行為なのだ。
結果として今やっていることに集中できなくなることは必至だろう。
特に原稿を書いている時などは電話がなるとこれほど迷惑なことはない。
そういう意味で、休日に出勤しなくてはいけないとはいえ、
ある種の爽快感があるのだ。
都市のカタルシスといえば、あのニューヨークの惨劇を思い出してしまう。
飛行機突撃の映像が流された時、悲惨な光景だと憂うのと同時に、
ある種の爽快感を感じてしまったのは、僕だけだろうか?