客を逃がす
2001年 09月 28日
新聞の折込広告、電車の吊り広告、テレビCMとかなり大々的に、
新装オープンを打ち出し、セールを宣伝していた。
オープン翌日の土曜日に行ってみると、案の定、人で混雑していた。
しかし・・・である。
これだけ大々的な宣伝をしてお客の来店を見込んでいるにもかかわらず、
全く店員の数が足りずに、全く対応ができていないのである。
各製品売り場で製品の説明を聞こうと思っても、
欲しい製品があって頼もうと思っても、店員が近くにいない。
いたと思って声を掛けると、どの店員も他のお客の対応中で「すみません」といって走り去ってしまう。
やっと店員を捕まえたと思ったら、
「この商品の配送は1週間以上かかってしまう」「この商品はただいま在庫切れでいつ入るかわからない」
といった始末。
ここで5万円のテレビと1万円の掃除機を買おうと思ったが、ヨドバシカメラに行って買うことにした。
多分こんなお客さんは大勢いただろう。
莫大な経費をかけて宣伝広告し、せっかくこれだけのお客さんがきているにもかかわらず、
見込みが甘いために、製品の在庫もサポート体制も店員の対応もまずく、
期待していったお客さんの失望を買うために新装オープンセールをやっているようなものだ。
もったいない。
せっかくのビジネスチャンスを自ら逃しているのだ。
価格は重要だ。
全く同じテレビを買うなら、安い方がいいにきまっている。
しかし、対応があまりにまずいなら、3000円ぐらい高くてもすぐに対応してくれる店を選ぶ。
店は売ってなんぼの商売。
来客数だけ記録を作っても意味がない。
オープンからこんな対応じゃ、ベスト電機の寿命は短いだろうな。
この厳しい経済状況の中で、客への対応が悪い業者は、
いくら価格が安くてもいくら製品が良くても、消えていく運命にあるだろう。