パキスタンの思い出
2001年 10月 10日
仮に今回、ビンラディン氏やタリバンが打倒されたところで、
もう当分パキスタンは治安の悪化で旅することができないのだろうな。
旅人から見る国際情勢は、支障なく国に入れて無事に旅ができるかで見ている。
BR> 今から約2年前、僕は3ヶ月間、中国・モンゴル・韓国・チベット・ネパール・インドと旅して、
次はパキスタンへと行く予定だった。
しかしちょうどその頃に、パキスタンで軍事クーデタが起きてしまい、
一部には安全だという話も聞いたが、大事をとってパキスタンへのルートをあきらめた経緯がある。
パキスタンそのものにそれほど見たいものがあるわけではないが、
あそこはアジア大陸の中で重要な経由地なのだ。
インドからパキスタン、イランそしてトルコ、ヨーロッパへと抜ける入口であり、
またインドからパキスタンに入り、カラコルムハイウェイを通って、
中国ウイグル自治区西端の町カシュガルへの入口でもあるのだ。
パキスタン情勢が不安になれば、インドから陸路で抜けるルートは遮断されてしまう。
そうなってしまったら旅人としては非常に悲しい。
2年前にパキスタンを抜けれなかっただけに「いつか」という思いを巡らしている僕にとって、
今回の情勢は非常に気になる。
旅をして思ったことがある。
世界中、ビザや入国審査などなく、旅人が自由に行き来できるようになったら、
きっと世界は平和なのだろうなと。
まだまだ世界平和には程遠い。
いつか旅人が何の心配もなく旅ができる世界になって欲しいものだ。