ミスをしないこと
2001年 10月 06日
久しぶりにテニスをした。
たいして僕はうまくないし、強い球が打てるわけでもない。
ただ僕のとりえは、自慢の足を生かしてとにかく拾うこと。
そしてそれをコースを狙って打ち返すこと。
これさえきちんとできれば、強い打球が打てなくとも、試合に勝てるのだなと思った。
当たり前のように打ち返していれば、必ず相手がミスするからである。
その代わり、自分がミスするとぼろくそに負けてしまう。
ミスさえしなければすごい強烈なショットなどいらないのだ。
先日、たまたまつけたテレビで韓国対日本のバレーボールの試合をやっていたのを見入っていた。
韓国も日本もさしたる実力の差はない。
ただ見ていると、点が入るのは相手のミス時ばかりなのだ。
どちらもミスが非常に多い試合だったが、結果的にはミスの少ない日本が勝った。
プロの世界でも、ミスをするしないが勝敗を左右するのだなと思った。
野球を見ていると明らかなことがある。
打者がヒットを打つためには、いかに相手投手のミスによる絶好球を見逃さないかなのだと。
そしていかにボールに手を出さないかで、打てる打てないかが決まってくる。
何も好投手の難しい球を打つ必要はない。
ボールに手を出さず、ミスした凡球をきちんと叩ければ、まず間違いなく打てる。
そのミスをいかに少なくしていくかが、好成績を上げるポイントなのだ。
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仕事でもそうだ。
すごい仕事をしなくても、いかにミスを少なくするかでそのデキが決定づけられる。
当たり前の事を当たり前にする。
特別なことはとりたてて必要はない。
逆にどんなにすごいことをしたとしても、ミスがあればそれでパアだが、
そこそこのことしかしていなくても、全くミスがなければそれはすごいことになりえるのだ。
人間は仕事でもスポーツでもそうだが、必ずミスをする。
それをいかに減らしていくか。
それが物事を円滑に運び、勝利を呼び込むポイントなのだ。
華麗なプレーやすごいショットに目を奪われる前に、
人よりいかにミスをせず正確度を高めていくかが、大切なことだと思う。
イチローがなぜあれだけの好成績を残せるか。
華麗なプレーももちろんあるが、そんなことよりミスを人より少なくして、
コツコツと正確な安打を貯めていった結果が大リーグでの好成績を残した所以ではないだろうか。