アメリカは即時撤退せよ
2001年 11月 13日
あの悪魔的な事件が起きて以来、テレビから目を離せなくなった。
「どこかでまた何かが起きるのではないか?」
そんな恐怖感を全世界に植えつけたのだ。
あれから2ヶ月ー
最近では炭そ菌騒動などもあったが、アフガニスタンでの空爆の情報ばかりで、
度々のテロ予告とそれに対する警戒もあったが、何事もなく過ぎていった。
そろそろテレビからの呪縛から解かれると思った矢先のことだ。
2001年11月12日ー
ニューヨークでまたもや航空機が墜落した。
僕はその時思った。
アメリカよ。勇気ある撤退を即時行って欲しい。
これ以上、世界を恐怖と危険にさらすのはもう辞めて欲しいと。
まだこの墜落が、事故であるかテロであるかはわからない。
しかしこの時期に起こった墜落は、いくら事故であっても、
世界の人々の意識はどうしてもテロの恐怖と結びつけてしまうのが自然だろう。
アフガニスタンでは予想通り、アメリカの介入により、情勢は最悪の事態を招いている。
あれだけ空爆をやっていながら、ビンラディン一人見つけ出せず、 多くの市民を犠牲にしている。
そして正義でも何でもない、ただの場当たり的外交で、
ソ連のアフガニスタン侵攻時にテロ集団アルカイダおよびビンラディンを支援したように、
今度は北部同盟をかつぎあげた。
勢いつけた北部同盟が進撃を開始すると、北部同盟のカブール制圧は困るだとか、
北部同盟内は4つの部族が入り乱れており、さらに政情が不安定になる恐れがあると、
今更ながら言い始めた。
何を言ってるんだ。アメリカ。
そんなことははじめからわかっていたことじゃないか。
今回の墜落が事故であろうがテロであろうが、
世界の誰一人としてアメリカに、ニューヨークに、アメリカの航空機に近づきたくはないだろう。
ニューヨークは廃墟と化す。アメリカは廃墟と化す。
それだけならバンバンザイだが、それによって世界大恐慌が引き起こされる。
資本主義経済体制ととっている世界の国々は否応なくアメリカの打撃を受けることになる。
恐慌・戦争・テロ・・・
まるで世界は21世紀になったにもかかわらず、第2次世界大戦の悪夢を繰り返そうとしている。
アメリカのやっていることは「新しい戦争」なんかではなく「不朽の自由」の戦いなどではなく、
世界を泥沼化に引きこむ「悪の戦争」だ。
ビンラディンさえ殺せば、テロの脅威が消えるわけではない。
根強いイスラム諸国の反米感情がある限り、永遠にテロは終わらない。
なぜ彼らがアメリカを嫌うのか?
その原因を解決しない限りは何をやっても無駄なのだ。
アメリカよ。
今こそ勇気ある撤退をするべきだ。
もう無意味な戦争はやめ、世界を恐怖から救って欲しい。
一国のプライドのために、全世界の戦争と恐慌をもたらすことは絶対に許されてはならない。
それにしても、これが事故であろうがテロであろうが、アメリカとはほんと情けない国だ。
異常な警戒態勢ではさみ一つ持ち込めないという検査をしているにもかかわらず、
もちろん航空機の整備も必要以上にやっている時期にもかかわらず、
墜落が起きてしまうというのは、ほんとお粗末としか言いようがない。
墜落が起きてからの情報の錯綜もはなはだしい。
世界の警察官なんてバカなプライドは捨て、
歴史の浅い田舎国家として、自国にあった生活をしていればいいのだ。
もうこれ以上、世界を巻き込むのはやめて欲しい。