藤原新也さんとのメール
2001年 12月 01日
リンク、承知しました。
藤原新也
先日、kasako-otakuの部屋の一コーナーとしてオープンした藤原新也の部屋。
書評ランキングからもわかるように、 僕が大好きな作家なのですが、なんとその藤原さんとメールのやりとりをしたのです!
上記は、僕がメールを送った返信としてきたものです。
藤原新也の部屋のオープンを記念して、藤原新也さんの公式ページへのリンクを張ろうと思ったのがきっかけで、
メールを送ることにしたのです。
そうしたらなんとメールを送った翌日に、本人より返信がかえってきたのです。
インターネットというのは、今まで不可能だったことを可能にする、すごい技術だなと思います。
好きな作家とメールでやりとりができるのですから。
ではここで、藤原さんにどんなメールを送ったのかを掲載します。
<デジタル社会こそアナログな人間が必要>というタイトルです。
「2000年、あんなにいっぱい本だしちゃったから、当分は出さないのかな?
でもそろそろ藤原エーテルをこの身に入れないと、社会へのフラストレーションが爆発しそうだ」
藤原さんの新作がそろそろ出ないかなと、インターネットを検索してびっくり!
「藤原新也オフィシャルサイト」なるものがあるではありませんか。
しかも本人のエッセイまで「更新」されている!
僕は勝手に藤原さんを、「最もデジタルな世界と遠い人間」と解釈してしまっているので、
まさかネットでホームページ開設なんてことが到底信じられなかった。
でもよくよく考えてみると、藤原さんがホームページを開設しているのは、そんなに不思議ではないような気がした。
というのも、 「今の社会はデジタル化が進めば進むほど、アナログな人間が必要とされてくる」と、 僕は思っているからです。
(編集の仕事をしていると、アナログで絵を描けるデザイナーと、コンピュータの扱いだけに長けたデザイナーとでは、
出来映えが違ってくるのがよくわかる)
デジタルが手段ではなく目的になった時、人は機械に使われる奴隷になる。
しかしデジタルをうまく手段として使いこなせば、飛躍的に世界は広がる。
そうやってデジタルをうまく使いこなせるのは、アナログな人間でなくてはだめだと思うのです。
そういう意味では、藤原さんがホームページを開設していることに何の不思議もないなと思いました。
2001.11.15「ディングルの入江」で、藤原さんは、
「無償の労力を費やすという側面が大きいのも現実である。
にも関わらず新聞雑誌などの原稿は断っても、なぜかサイトのタダ原稿は書いているという自分がいるから不思議だ」
と書いています。
その気持ち、同じホームページ開設者としてはすごくわかります。
僕もライターとして、自分の宣伝用・営業用にホームページを開設していますが、藤原さんと同じようなことがあります。
依頼原稿で忙しいにもかかわらず、そっちの原稿をそっちのけにして、ホームページの方に力が入ってしまう。
ホームページでいくら原稿書いたってお金なんかもらえないのに・・・。
ホームページの方が読者の反応がダイレクトだからなのでしょうか?
ホームページの方が、出版社や編集者の意向なしに、制約なく書けるからでしょうか?
僕は「藤原悪魔」の“エンパイトステートビル”の序文のところを読んで、
会社を辞めて旅に出る決断は間違っていないんだと勇気づけられました。
サラ金で働いて、4カ月アジアをぶらぶらし、 そして現在は編集プロダクションにライターとして転職することになりました。
4ヶ月間の旅の写真を中心にしたホームページを開設しています。
またエッセイは毎日更新していますので、ぜひ一度、暇でしたらご覧ください。
※藤原さんのサイトへのリンクを張ってもよろしいでしょうか?
ということで、藤原新也さんの公式ページへのリンクを張ることになりました。