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最近のテレビ考現学

<1>
最近テレビを見ていて「これは!」と思うような注目CMがあった。
プレーステーションのゲーム「BUSIN」のCMである。
「最近のゲームってどうよ」 という問いかけに、
若い女の子が、 「映画みたいなゲームなんてやりたくない。想像力が死んじゃうから」
というセリフにすごく共感を覚えた。
というより、よくテレビCMでここまで大胆な発言できたよなと感心した。
それは、大ヒットゲーム「ファイナルファンタジー」批判と言えるからである。

ゲームの好きな人ならよくわかるだろう。
昨今のゲームコンピュータ技術の進化は、映像のリアリティさや迫力さばかりにかまけて、
ゲームを楽しむゲーム性をおろそかにしている。
映像や技術は稚拙にもかかわらず、昔やったゲームをした方がおもしろいのはこのためだ。
ちなみにこのCMの別バージョンでは、
「最近のゲーム、ゲームらしくないんだよな。大切なものを忘れてるんだよ」
と、そのゲーム性のなさについて明言している。

ゲームというのは「する」からおもしろいのであって「見る」ものではない。
ところが昨今のゲームは、ほんと映画みたいなゲームばかりが作られ、
プレーヤーが自分でプレーする自由度が狭められている。
決められたストーリーにそって、再生ボタンを押し続けながらビデオを見させられているような、 そんなゲームばかりが多い。
コンピュータ技術は進歩し、映像は凝ったものの、肝心のゲームとしてのおもしろさが薄れているのだろう。
これなんぞはデジタル技術に溺れたクリエーターの典型的なミスである。

<2>
そうそう、掲示板にて道路くんが指摘していたように、
雅子さんご出産時に、各局はこぞって雅子特番を組んだものの、
一番視聴率が高かったのがテレビ東京の通常枠の「グルメ紀行」番組だったという。
こんなことはもうとっくにわかっていることなのに、バカみたいに特番組んだ民放は、 この事実を真摯に受け止め、
大事なニュースをさしおいて、未だに雅子さんのお祝いニュースを放映するのはやめてもらいたいものだ。
つまらん、国民から興味がないとわかっていながらこのニュースをやる民放は、
政治家から金もらって、お祝いムードを演出することによって個人消費アップと景気の回復でも図っているのだろうか?

<3>
でもそんなことより、もっとも腹の立つ番組が、月曜21時フジテレビのドラマ「アンティーク」である。
何が腹立つかって、このドラマ中に無意味にやたらと使われるミスチルの曲オンパレードにだ。
ミスチルファンにはこのドラマはいっぱい曲が流れるので「たまらない」のではないかと、
何人もの人から「笠原さん、このドラマ見てます?」と言われたが、
こんなミスチルの品位を落とす番組を見るはずもなく、 それどころか即刻中止してほしいぐらいだ。

全然、曲とシーンがあってない。 しかもむやみやたらにかけまくり。 あんなの誰だって嫌になる。
ほんとフジテレビっていうのは、中身で勝負できないから、
タレント名やタイアップアーティストの名を借りて、はりぼて番組作り上げているのだな。
この厳しい時代に、そんなトリックで大衆が引っ掛かると思うのか? (意外に引っ掛かってたりして)

ということでほとんどテレビを見ることのないかさこが、気になった昨今の番組に意見してみました。
なお、ミスチルの名誉挽回?!のため、kasako-otakuの部屋のMr.Childrenの部屋を大幅更新しました!
ちなみに、例のごとく僕だけでなく、ミスチル好きの進之介にも文章を寄せてもらっています。
(っていうか、かさこさん、これが言いたいがための前ふりつぶやきだったのか?)

by kasakoblog | 2001-12-11 21:04 | マスコミ

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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