売れないモノを入れる経済効果

先日、3階建ての100円ショップを何気にのぞいた。
その商品の広がりに、正直驚かされた。
生活用品や文具用品だけでなく、実に奇妙なものが置いてあるのだ。
あまり実用的とは言いがたい、カラー写真付きの各地方のガイドブックや、曲の入ったCD、
さらには小学校で使ったたてぶえや七福神キーホルダーなど、
「こんなモン売れるんかいな?」と首をかしげてしまうような商品が結構あるのだ。

テレビの取材で100円ショップの社長がこんなことを言っていた。
「売れる商品だけ店に置いても必ず飽きられてしまう。
だからわざと売れない商品を交ぜておくのだ」

なるほど、と思った。 確かに言われてみればそうかもしれない。
実用的ではない売れそうにない商品も並べてあるから、これは何だろうかと店を見まわし、
レジに到着する頃には、あれもこれもと衝動買いしてしまっているケースがあるのだ。
理論的に考えれば、売れない商品を置くことなど考えられないが、
売上増のための人間の心理をついた戦略なのだ。

売れない商品を交ぜておくことによって成功している一例が、なんといってもモーニング娘だろう。
はっきりいって一人一人は大したことはないし、
「ええ、なんでこんな人が?」と疑ってしまう人もメンバーに入っている。
「美人は3日で飽きる」とはよく言ったもので、
売れそうな女の子ばかり集めるのではなく、いろいろな人を寄せ集めることで、
飽きられることを防ぎ、売上増につながる相乗効果をもたらしているのだ。

寿司を食うのでもそうだ。
高くてうまいものばかりを頼んでもすぐに飽きてしまう。
そこにしょうもないモノを交ぜることによって、
高くてうまいものも、しょうもないものも、互いに引き立てあい、相乗効果を生むのだ。

Smapもある意味ではモーニング娘と同じ原理にあるように思う。
最近、稲垣吾郎が不祥事から復帰したが、キムタクなぞは彼の不在を振り返って、
「Smapにとって吾郎の存在は大きかった」というのは実にもっともなことである。

大して格好良くもないキムタクを良く見せていたのは、
吾郎のような、ちょっと一風変わったオタク的自閉的ナルシスト的変人がいるからなのだ。

こうして人々は目の錯覚と心理の裏をつかれて、真実を見失い、
不要なものを買ってしまうというジレンマに、日々おちいっているわけである。

by kasakoblog | 2002-01-17 21:05 | 金融・経済・投資

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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