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カミサマ

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人類の最大の発明品は「神である」と、2001-2002 tubuyaki SPECIALで書いた。
もう一つ、都市を離れてバスの車窓から一面に広がる景色を見て思った。
それは「農耕である」と。

人間が生きるために最も必要なモノは、食べ物である。
それは今も昔も変わることはない。
「食べるため」に人は働いている。

食べ物を育てて作ることを知らなかった人類は、狩猟生活をしていた。
動物を狩って食べていたのだ。
ただ狩猟は食料の安定的確保が難しく、移住生活を余儀なくされたことだろう。

しかし人類が農耕を発明したことで、
食料の安定的確保が可能になり、定住生活が可能になった。
そこに「文化」が生まれ、「文明」が生まれた。

農業を営む者にとって一番大切なもの、それは天候であり、自然環境であった。
だから、天こそ、自然こそ、神なのだ。

ティオティワカンの主神である「トラロック」は、雨の神様だ。
農耕にとって天の恵み「雨」は最も重要な要素の一つ。
農耕の神・雨の神トラロックが、あらゆる生き物の生死をつかさどると考えられていたのは、
農耕社会にとっては最もなことだ。

しかし人類とは実に愚かである。
巨大都市ティオティワカンが滅亡した要因の一説は、
この雨の神トラロックと風の神ケツアルコアトルをそれぞれ信奉する勢力が、
争ったからではないかと言われている。


人間の発明した神。
それはその土地によって、また各個人によって、それぞれの神がいればそれで良かったにもかかわらず、
唯一神を決めるための愚かな争いによって、人類は荒廃した。

神の名を借りた戦争によっていかに人類は無益な争いをし続けてきたか。
キリスト教の派閥争いや仏教の宗派争いも、現代の対イスラム包囲網も、過剰な過激派も、為政者の都合による宗教弾圧も、
すべては「神」を特定のものにしか認めないという愚かなる考えからなのだ。

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神は、何人いようが何であろうが構わないのだ。
花だろうが、人形だろうが、少女だろうが、パイナップルだろうが、壺だろうが、ひょうたんだろうが、
太陽だろうが、月だろうが、炎だろうが、馬だろうが、牛だろうが、蛇だろうが、龍だろうが、
イエスだろうが、アラーであろうが、サボテンだろうが、大樹だろうが・・・
結局は何だっていい。
自分が「神」と信じられるものであれば。それがその土地の人々に幸せをもたらせば。

「神」は人間が作った史上最高のトリック。
だから何でもいい。
人や土地の風土にあわせて、神が多数存在することは当然のこと。
神が発明されたのは、人間が己の我欲を抑えて、人類が平和に暮らすため。
だから神のために争いを起こすということは、元来ありえないこと。まして他の神を否定することなどありえない。
自分の中で、その土地土地によって唯一神であればよいだけで、
それを他に強制することは、神の発明目的からは逸脱するものである。

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神は何だっていい。実在する人間でなければ。
神はフィクションだからこそ、作り物だからこそ、人々に平和をもたらす。
だから、実際に生きている人物は決して神になりえない。
実在する人物を神にした時、その社会に不幸が訪れるのは、歴史が証明済だ。

カミサマ・・・
現代は神なき時代を迎えている。
取り違えた「神」を使って、人類は不幸な争いを繰り返している。
信じる神がいない社会は、政府が作った法でしか人間の我欲を抑えることができず、法の目が届かなければやりたい放題。
法の網をかいくぐり、法の盲点をついて、法を都合のように解釈して、罪を重ねていく。

まして汚職にまみれた人間が作った法で、不祥事の絶えない警官が監視する法など、
守られるはずもなく、社会は荒廃の一途を辿っている。

現代社会は今、大いなる危機にある。
この神なき時代に、いかに人類を平和にする「神」を創りあげることができるか。
そしてまた「農耕」という人類の発明を忘れて、機械に没頭する社会に、再び「天=自然=神」の大切さをいかに気づかせるか。
その成否が人類の存亡の危機を乗り越えるポイントではないだろうか。

by kasakoblog | 2002-01-14 21:08 | 旅行記

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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