厳罰に処せ!
2002年 01月 30日
ホームレスが中学生によって殺された。 その事件を聞いたとき、僕には一つの構図が浮かんだ。
これまでもホームレスに対する暴行が各地であったように、強い者(学校、政治家、官僚、親)に対して、
受験受験で押さえつけられた中学生が、そのはけ口に、弱いものいじめをしてそのうっぷんをはらす。
強い者、権威ある者に対しては「いい子ちゃん」を演出し、影でそのストレスを一挙に解消する。
そんな事件かと思った。
もしそんな事件なら、確かに社会は病だが、そんなことは以前からも起きていることであって、事件に新しさはない。
しかしこの原因を聞いて驚いた。
図書館で注意をしたから彼を狙い殺したのだ。
つまりホームレス目当てだったわけではなく、たまたまつけていったらホームレスだったということだけなのだ。
これはまたえらいことになったと思った。
大人が子供に注意ができない時代。若者のマナーの悪さを指摘したら逆ギレされて殺される。
世も末だなと思う。ほんとどうしようもない社会になってしまったなと思う。
成人式での沖縄の暴動などが取り沙汰されていたが、一部とはいえ若者の目に余る行動には飽きれかえってしまう。
もちろん中坊だろうが未成年だろうが、厳罰に処すべきである。ホームレスを殺した中学生は全員殺人罪だ。
「まさか死ぬとは思わなかった」と許してくださいと泣いている場合じゃない。
殺したからには場合によっては死刑にしても構わないと思う。
それはさておき、大切なことはこのような行動をなぜ起こしてしまうか? という根本原因を探らねばならない。
一つ言えることは、相当若者にフラストレーションがたまっているということだ。
もちろん思春期にはどの時代の若者も多かれ少なかれストレスをためているのだろうが、今の時代は深刻だと思う。
彼らは未来に大いなる不安を抱いている。
政治家・官僚の一向になくならない腐敗、虚言、汚職、雪印に代表される日本企業の信じられないほどの倫理観のなさ、
度重なる増税(近いうちに消費税アップの話が出るに違いない)、
にもかかわらず、自分たちには年金ももらえなければ、職もまともにありつけない。
挙句の果てにしょうもないウルトラクイズ的超暗記入試のためのくだらん勉強ばかりで、少しも身になる勉強はない。
そういった大人社会への不満のはけ口が若者にはない。
フラストレーションをためた若者が、唯一大人社会にその不満をアピールできる場が、成人式だったのだろう。
でも事態は深刻だ。 逆ギレして注意した人間を殺してしまう。
しかも塾帰り。 大人は一体何を子供に教えてんだ?
塾に行かせる暇があったら、人間として基本的なことをまず教えるべきではないか?
うんざりするのはこの手のニュースが発生すると、
事件を起こした校長が全責任を追っているかのように、マスコミの前で謝罪すること。
はっきりいって校長なんてあんまり関係ない。校長なんて生徒ともっともかかわりのうすい存在だ。
担任であるとか、親であるとか、 もちろん捕まった本人であるとか、そういった人間に向けて責任を問うべきであって、
校長に指導が悪かったと責めたところでたいした解決にはならない。
子供は大人の鏡、子供は社会の鏡
腐敗した社会には腐敗した子供が育つのは当たり前のこと。
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日本を代表する企業が、外国産を国産にすりかえていたり、一政治家が外務省に圧力をかけて気に食わないNGOの出席を辞めさせる。
そんなバカらしいことしている大人社会に育った子供たちだからこそ、あんな事件を起こしてしまうのだ。
どうすればいいか?
厳罰に処せ!
罪を犯した人間は中学生だろうが大企業だろうが政治家だろうが。
なぜあんなひどいことをやっていた雪印が営業自粛なんだ?
雪印は狂牛病対策のための全費用負担し、違った商品を買わせた消費者に、関係者の給与からお詫び金を出させ、
その上で、雪印は食料品の販売許可を取り消すとかしないとだめだろう。
圧力をかけた鈴木宗男とその決定を下した外務省。
裸一貫で放りだして、アフガニスタンの地雷除去をやらせたらいい。
中学生だろうが人殺しは死刑に処せ!
その代わり、中学生にも選挙権を持たせろ!
厳罰に処する代わりに、自らが政治を行う参政権も認めろ。それが責任というものだろう。
未成年という盾に守られず厳罰に処せられるのだから、選挙権を持って当然だろう。
そして何より教育改革。
今、文部省がやっている小手先の改革ではなく、根本的に教えるということを考え直さなくてはならない。
一番簡単なのは大学入試をなくすこと。 誰もが好きな大学に入れる。
その代わり、勉強しなければ即刻退学になる。そうすれば誰も好き好んで大学なぞに行かなくなるだろう。
有名大学ほど卒業や単位を取るのが難しければ、 ちょうどいいんじゃないか?