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主観的採点による不満は当

オリンピックにはあまり興味のない。
というのも、国を越えて、素晴らしい選手を応援するというより、
日本人がメダルをいくつ取るかに終始している報道姿勢に嫌気がさすからだろう。
ひいきめに日本人を見て、素晴らしいプレーをする外国人と同列に扱う姿勢が、視聴者に日本は強いんだみたいな錯覚を起こさせる。

とはいうものの今回のソルトレイクオリンピックに一つだけ気になる競技があった。
いや気になる「人」がいた。
女子モーグルの上村愛子である。
4年前の長野オリンピックで18才ながら7位と入賞を果たした上村の今回には、
4年の上積みで大きなメダルへの期待が寄せられていることよりも、
ただ単純にかわいいことと、思いっきりのいい豪快なエアを見せるからだ。

そして予選、決勝ともにほとんどの選手の滑りを見ていたが、
一番思いっきりがよく、豪快で、観客を喜ばせる「魅せる」プレーをしていたのは、
間違いなく彼女がナンバーワンであると思った。
しかし得点はあまり良くなかった。観客からもその採点にブ-イングがあがった。そして結局6位に終わった。

女子モーグルの採点方法は、30点満点でターンが15点を占め、
観客を最も喜ばせるエアは7.5点、スピードも7.5点となっている。
だからこそ上村愛子の豪快なエアがどんなに素晴らしくても、
荒削りで攻撃的な滑りは、採点基準からするとマイナスされ、
里谷やその他上位選手のように機械的な滑りの方が、たいしたことのないエアであっても圧倒的に評価が高くなる。

スピードは明確な客観的数値に表れるが、ターンやエアの採点方法は、
何カ国かの採点委員が決めるという極めて主観的な方法によるものだ。
日本もターンの採点委員に入っており、当然日本人には採点は甘くなるのは心情だと思うし、
開催国のアメリカも入っているから、やはり地元の選手には甘くなることは考えれられなくはない。
スポーツという厳密な競技に客観的な勝ち負けではなく、
極めて主観的な採点を持ち込むものには、必ず不平がつきまとう。
今回もそれを感じさせた結果になった。
里谷が銅だと騒いでいるが、4位との得点差はわずか0.01点。
こんなもの、審査員の主観的な印象によっていかようにも変わってしまう数字だ。

主観的な採点競技と割りきるなら、一部の国の採点委員によるものではなく、
観客にも採点させるとか、徹底的に主観的採点競技にすべきだし、
厳密な技術を競う競技にするならスピードだけとか、絶対に客観的数値に表せるものにすべきだ。
今の女子モーグルは非常に中途半端な採点によって成り立っている気がする。
だからこそ長野でやったから日本人が金を取ったりできるのだろう。

それならばエアはエアだけの競技にし、
ターン&スピードはそれだけの競技に分けた方がいいのではないかとも思える。
女子モーグルは見ていて非常にスリリングでおもしろい。
あれだけ観客を喜ばせた上村愛子の採点が低いのに、どうしても納得がいかないのは、
いくらターンがあまりよくなかったとはいえ、
採点方法の主観客観混在のあいまいさがあるからではないだろうか。

by kasakoblog | 2002-02-10 12:44

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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