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悪気(わるぎ)がない人ほど極悪人?!

悪いことをしてしまう人には2種類いる。
悪いとわかっていてしている人と、
悪いと思わずしている人だ。

悪意があって悪いことをする人の方が、
なんか悪そうに思うけど、
実はそうでもない。

悪気がないのに悪いことをしてしまう方がたちが悪い。
なぜなら自分は悪いことをしたと思っていないからだ。

今、金融機関が中小企業に為替デリバティブを売って、
企業に大損させて大問題になっているが、
もう1つ、問題になっているのが、
リタイア世代に投資信託を売りまくり、
リーマンショックで大損させたことだ。

2005年。思えば世界バブルのはじまりだった。
日本株は1年で40%も値上りした。
金融機関はそれをいいことに、
「貯蓄から投資へ」という大号令をかけて、
自分たちの手数料稼ぎのために、
高齢者に年金不安で脅して、
自らの元本を少なくさせるだけでの、
分配金という玉手箱でそそのかし、
投資信託を売りまくったのである。

ところがリーマンショックで、
どんな投資信託を買っていても、
ほとんど資産額は半減した。
1000万円投資していたら500万円になってしまう。

ただここで問題なのは、
投資信託を売りまくった金融機関の担当者が、
「大損するかもしれないけど、
オレたちの手数料稼ぎになるから、
買った方が悪いんだし売りまくってやれ」
という人ばかりではなかったことだ。

預金が低金利のなか、
投資信託こそ、高齢者の老後をハッピーにする、
夢のような商品だと信じて、
売りまくっていたまじめな人も多い。

ところがリーマンショックで、
お客さんの資産は半減した。
そこでショックを受けたのは、
「投資信託はいい商品」と思い込んで売った、
金融機関の担当者だった。

実際にそのような人を地方で取材したことがある。
リーマン前は投資信託のトップセールスマンだったが、
ショックが起きて客を損させてしまったことで、
「いい商品だと思って勧めたのに俺が損をさせてしまった・・・」
と落ち込んでしまっていた。
これぞ悪気がない人の方がたちがわるい一例だろう。

「大損するかもしれないけど、
俺たちは自分たちの儲けのために売るんだ」
と思っている人はリーマンショックで、
客の資産が半減しようが、
「オレらが悪いんじゃない。
ろくに勉強もせず、リスク商品に手を出した客が悪い」
と開き直れる。
なぜなら“悪い”と知っていて売っていたから。

ただ客のためになると思っていた担当者は、
「こんなはずじゃなかった」という思いにさいなまれるが、
悪いと思って売っていたわけではないので、
なぜ結果が悪くなってしまうのか、冷静な分析ができない。

例えば歩きながらのケータイ。
「人に迷惑だよな」と悪いと知っていながら、
でもやりたい誘惑にかられてやっていれば、
それを注意された時、
悪いと知ってやっているから謝れるし、やめられる。

しかし歩きながらケータイを悪いなんて、
これっぽっちも思っていない人に注意をすれば、
「なんでオレが怒られるんだよ、ボケ!」
と逆切れされるだけだ。
自分が悪いことをしたという認識がないから、
謝れないのだ。

悪いと思っているけど確信犯的に悪いことをしている人は、
何が悪いかがわかっているから、
注意をされたらやめる。
でもやっていることは悪くないと思っている人が、
悪いことをやっていても、
いくら注意しても治さない。

だから確信犯より悪気がない人の方が、
実は“極悪人”なのだ。

悪気がない人に悪いことをしていると伝えるのは容易ではない。
客のためによかれと思って投信を売りまくって、
客に損をさせ落ち込んでいる人は、
中途半端な知識でやっているからこういうことになる。
ちゃんとその商品を理解してないからそういうことになる。

悪気がないからオレは悪くないではなく、
自分がやっていたこととはどんなことだったのか、
周囲の状況や相手の立場に立って考え、
全体を見渡した上で自分のやっていたことは、
本当によかったのか考え直してみれば、
悪気がなくても悪いことをしていたことに気づき、
悪いことをしないように気をつけられるのではないだろうか。

悪気がない人ほどタチが悪いので気をつけたい。

by kasakoblog | 2011-02-04 02:44 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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