サッカク
2002年 03月 10日
一番気をつけなくてはならないことは錯覚であると思う。
特に自分に対するサッカクは気をつけなくてはならない。
たとえばよく「忙しい」「忙しい」を連発している人がいる。
本当に忙しい時もあるのだろうが、いつしかくせになり、
はじめは忙しくないのに「忙しい」といっている自覚症状があるのだが、
次第に自分でも本当に忙しいようなサッカクを起こしてしまう。
このようなことは気をつけなければならない。
「忙しい」に限らず、「眠い」「疲れた」「できない」「大変だ」
などというマイナス的発言は、はじめは単なる言い訳のつもりで言っていたことが、
本当に自分はそうなんだと思い込んでしまうから、これは気をつけねばならない。
就職の面接でもそうだ。
はじめは行きたくもない会社の志望動機を考えるために、適当にデッチあげるわけだが、
そのデッチあげた志望動機がまるで本当のように思えてきて、
いつしか本当に自分がしたいことがわからなくなってしまう。
こういったサッカクは一生を左右されかねないから気をつけねばならない。
世に満ち溢れるサッカク。
そのほとんどが自らの何気ない発言から生まれている。
気をつけねばならない。