行列マジック
2002年 04月 04日
デパートの地下街なんて昔から食品ばかりがあるだけの場所に過ぎないのに、
「デパチカ」という最近のアーティストや言葉の略語風にすると、
なぜかお洒落なトレンドスポットになるから不思議だ。
まあそんなデパチカの裏事情に迫るという記事なのだが、これがなかなかおもしろい。
驚くべき事にデパチカでは、売上を上げるために、
わざとレジ係を減らして行列を作為的に作っているというのだ。
なぜか日本人は異常なほど行列好きだ。
行列のできるところはおいしい店で、行列ができないところは大したところではない、
といった極めて幼稚なトリックがまかりとおってしまう不思議な国なのだ。
その心理をついて、わざと従業員を減らし、適度に行列を作らせた方が、
売上が増えるというのだから、ほんとどうしようもない。
テレビなどでもそれを煽るかのように「行列店」を紹介するから、また余計に行列ができる。
本当に買いたい人間はバカらしく何分も待たされ、
どうでもいいような客を「行列で騙して」客寄せする。
こんなことが許されていいのだろうか?
消費者はバカな奴だと言われているのと同じである。
冷静に考えてみれば、行列ができてしまう店というのは、
その時間帯に来るべきお客さんを予測できない、無能店の証である。
売上予測・来店者数予測を立てて、手際良くさばけるように人員を配置する。
これが本当は「いい」店なはずだ。
誰もが長い行列に並んだ時に思うはずだ。
「もっと人増やせばいいのに」
なぜこれをやらないか。わかっているのにわざとやらない。
ほんと金儲けの亡者で、客のことを考えていないよな。
「並ばせてしまう」無能さを反省すべきなのに・・・。