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整形への警鐘

<1>
日本と韓国は、サッカーワールドカップの共催で、双方の国の文化交流がにわかにさかんになっている。
そのせいか、テレビや映画、ドラマで日韓の問題を扱ったものが多く、
特に毎回お決まりのテーマ(韓国の古い世代の嫌日感情と若い世代の葛藤)にはうんざりしてきた頃だ。

そういった日韓文化交流の一つとして、韓国の「プチ整形ブーム」がある。
韓国の女性は簡単に整形を行うという。
それをいいことに「日本の女性も美しくなるために手軽なプチ整形はどう?」と、
企業のコマーシャリズム(ようは金儲けだな)が最近露出度を高めてきている。
それを追い風のごとく、整形したらこんなに人生変わりましたといった、
整形推進テレビ番組まで登場する始末だ。

確かにテレビ番組に出てくる「これはひどいブサイクだろう」という人が、
整形によって別人に変わり、人生が楽しくなったというケースには、僕は消極的ながら賛成したい。
しかしルックスが普通の女の子が、まるで美容院で髪を切りにいくような感覚で、
簡単に整形手術をすることには猛反対だ。

外見は重要である。
こと女性の場合は、男性とは比較にならないほど外見で人生が左右される、といっても過言ではない。
しかし化粧や服装ならともかく、持って生まれた体を、
体そのものをいじくって変形させてしまうというのは、
クローン人間と同じような危険性をはらんでいると思う。
生理的な嫌悪感とでも言おうか。

<2>
どんなに整形技術が進歩して、体に対する安全性がいくら確保されたとしても、
それはバベルの塔を建てたがために神の怒りをかった神話や、
その現代版、アメリカの傲慢政治に対する罰としての世界貿易センタービルの倒壊と同じように、
必ず整形したものに災いがふりかかると僕は思う。
それは人間としてやってはいけないことではないか。
宗教的な言葉を使えば「神の領域を犯す」ことだと思う。

普通のルックスの女の子なら、性格のよしあしや雰囲気、しゃべり方などでいくらでも印象は変わる。
多少ブサイクな女の子でも性格が良ければかわいく見えるし、
いくら外見が美しくても傲慢な女は絶対に見向きもされない。
そういった内面を磨く努力もせずに、
「私は外見が悪いから不幸だ」
と、生んだ親の責任にして自分の行動を省みない精神構造からは、
どんなに整形したとしても「美しく」はならないだろう。

現代の女の子が美しくなるためには、そんなことよりなにより、
プチ整形でみてくれを変えようと努力する前に、
しゃべり方とか社会の一般常識とかユーモアや教養など、
そういったことを学び直した方がいいのではないかと思う。

太っていないのに「私ダイエットしなきゃ」と本気で思っている、
バカモノの女の子が現代に満ち溢れているように、
(これはダイエット強迫症という一種の精神病だ)
ルックスは悪くないのに「整形したい」と、
簡単に生まれ持った体を作りかえることはしてほしくないなと思う。

※最近、電車の広告で「美しくなるためのクレジットカード」なるものが、
大々的に宣伝しているが、なんかそういうのを見ると、
「あなたたちはブサイクよ!もっと金を使いなさい」と、
脅迫まがいで大金を絞りとるキャッチセールスと何も変らないんじゃないかと思う。
コマーシャリズムに踊らされて「真の美」を極める人間が果たしていかほどいるのだろうか、
不思議に思えてならない。

by kasakoblog | 2002-05-02 00:31 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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