営業かたり2
2002年 05月 21日
僕らに見込みがないと思ったのか、今のところまた来る気配はない。
(5/8のつぶやきかさこ参照)
ところが2週間後の夜9時半頃、またしても「設備の説明です」というヤカラがインターフォンをならした。
今度は台所ではなく、換気扇だという。
「何かの営業ですか?」
「いや、換気扇のそうじの説明に」
「設備の説明と称して、何か売りつけようという営業なんじゃないですか?」
「いえ、違います。入居した方を順番に換気扇のそうじの仕方を説明しに来ただけです」
「どこの方ですか?」
「近畿設備というものですが」
「営業の話じゃないですよね」
「いえ、ただ入居した方に換気扇のそうじの仕方のご説明にあがっているだけですが・・・」
あやしいな、と思いつつ、しきりに設備の説明だけだと繰りかえるので、
オートロックになっているマンション1階のドアを開けた。
なにせ「新築マンション」で、まだ入居したばかりということもあって、
「設備の説明」といわれると、どこかしら信憑性のある話に聞こえるのだ。
部屋の前に来ると、作業服を来て、しっかり名札を胸に明示している。
家に入れる前にもう一度「営業の方じゃないですよね」と疑いの言葉を向けるが、
悲しい顔をして断固拒否する。
もし本当に設備の説明だったら悪いなと思ったが、前回のことがあるので、
「この前、設備の説明っていって、キッチン用品20万もするもの、
売りつけにきた人がいたけど、そういうんだったら結構ですけど」
というとこれも拒否。ということで仕方がなく入れた。
換気扇のそうじの説明を確かにしてくれた。
しかしそれも2,3分で終わると、分厚いファイルを出してきて、
「すみません、ここからはご案内になるのですが」とやっぱりはじまった。
換気扇の前につけるフィルター1枚3400円。
1ヶ月に1回交換していただければ結構です。
どうですか、取りつけしておきますか?
もううざいったらありゃしない。
まあ先週訪れた20万円よりマシだとしても、
3400円を1年分、その場で買えといわれたら、4万円近い話である。
まったくどいつもこいつもどないなってるんだ?
きっぱり「結構です」というと、意外に粘りを見せた。
「下のお客さまも取りつけさせていただいたんですが」
うそつけ!ボケが。
あれだけ営業じゃないですよねっとこっちが警戒して、
それでも自分の営業トークがあれば落とせると思ってるのかしら?
確かに今回の換気扇のフィルターは前回の生ゴミ粉砕機とは違い、必要なものではある。
しかし、それをわざわざ設備の説明と偽って夜に家に入ってくる業者から買う必要はない。
多分、新築マンションだからできる営業トークなのだろう。
まだ入居者が少ないのに、しかもうちはまだ表札も入ってないのに、
電気ついてるところをみて、訪れているのだろうか。
でもきっと「設備の説明」トークで、簡単に買ってしまう客がいるから、
こんな営業が成り立つのだろうな。
なんだか、人を騙して売るような商売がまかり通る日本の社会の貧しさに寒い思いがした。