営業かたり
2002年 05月 08日
ある程度の片付けが終わり、夕食を食べに出て帰ってきた時のことだ。
時間は21時過ぎ。 帰ってきたのを見計らったようにチャイムが鳴らされた。
インターフォンで出ると、
「新しくご入居された方から設備のご案内をしております」
いやあ、そんな話、聞いてないよと思いながらも、
今日引越したのを見て、夕食で一時いなかったから、
こんな時間にわざわざ説明に来たのかと思って、扉を開けた。
「流しの説明に参りました。この流しなんですが、 そのまま生ゴミを捨てるシステムなんです」
へえええええ!!!そんなすごいシステムなのか?!
そんな話、物件見に来た時も聞いてないぞ。
わざわざゴミにせず流しに生ゴミ流せるってすごくないか?!
「どういうシステムになっているかと申しますと、流しのところにですね、
生ゴミを砕く歯がついておりまして、電源を入れると、
魚の骨からケンタッキーの骨までチップ状まで細かくして、 そのまま流しに流せるようにするんです。
ですので、汚い生ゴミを三角コーナーに集めて捨てる必要もなく、
流しもきれいに使える、主婦の方には大好評のサービスなんです。
なんとなく、話の方向がおかしい。だってそんなスイッチなんかないぞ、どこにも。
まるで設備の説明をするようなファイルを持っていて写真で説明していく。
次のページをめくると新聞記事のコピーが貼ってあった。
「中古マンションなどにも大好評の生ゴミ粉砕機!!」
「まあこのサービスは月々わずか1600円でご利用できるものです。
一括して払っていただくとさらにお得になりますが・・・」
おいおい、なんだこいつ。このマンションとは何の関係もない営業マンじゃないか。
「一括の場合は通常ですと36万するものなのですが、
ゴールデンウイーク特別期間といたしまして22万でご提供させていただいております」
帰れ!ボケナス!!
なんだ、そのとんでもない金額は?話を聞かせるために汚い手段を使いやがって、
引越当日に「設備のサービス」なんて言われたら勘違いするだろう。
「ぜひご検討ください。またこちらからお伺いしますので」
といって名刺も置いていかず、パンフレットも置いていかずに、 ファイルを持って帰っていった。
我ながら不用心だと反省した。 こんな初歩的なことに引っ掛かるとは。
しかしちょっと気に掛るな。
ほんとに売る気だったら名刺なりパンフレットなり置いていってもいいはずなのに。
まさか違うことが目的だったのではないか?
だいたいゴールデンウイーク特別期間って言っておきながら、
また来る日がゴールデンウイーク終わってからではおかしいじゃないか。
ほんとにまた来るだろうか?
後日談を待て。