雑誌を斬る!(1)
2002年 05月 22日
また社会・企業・権力に迎合しない切り口で、存在意義を持つ雑誌。
ところが最近の雑誌というのは、コンビニや本屋の雑誌氾濫状況を見ればわかるように、
どうしようもないものばかりがずらりと並んでいる。
しかも雑誌といいながら、それはほとんど広告で埋め尽くされた企業迎合雑誌で、
悪いものを悪いと言わず、まるで企業の人気取りのような構成が非常に多い。
そこでかさこが立ち上がった。
氾濫する雑誌を一つ一つぶった斬る。
さあ、記念すべき第一回目は「Cho Chou(シュシュ)」角川書店発行を取り上げよう。
手に取ったのはNo11・5/20号。
ともさかりえが表紙で、今回のメイン特集は「食費節約ワザ130」である。
独身時代、松屋マックで食費節約にうるさい僕は、果たして自炊でいかように食費を安くするものか、
興味があって雑誌を開いてみた。
開くとまずはスマップが登場するANAの広告。
女性誌だけあって、いきなり開いたページの広告に、
スマップが登場すると相当効果あるんだろうな。
まあそれはさておき、次は目次。
でかでかと一番上に「みんなの食費、すみからすみまで節約するワザ130」と書かれている。
さあ一体どんなワザなのかとページを開くと、
なんとそこに登場するのは大丸東京店デパ地下のデザート特集だ。
「290円以下!夕食お弁当レシピ」といった食費節約特集の前に現れたページが、
料理系あげぱん230円だとかフルーツサンデー550円、タルト550円が、
ずらりとページに列挙されている。
おいおいいい加減にしてくれよ。
食費節約ならまずはこういうところから節約すべきなんじゃないか?
290円以下で夕食作って節約して、その合間に550円のケーキを食べるって、食費節約なのか?
せめて先に食費節約特集をガンとやって、それから、
「節約したらたまにはご褒美」みたいな形でデザート特集があるならわかるけどなあ。
どうなってんだ、この雑誌。構成ミスかデパ地下広告塔で金でももらってるのか。
まったく雑誌としてのポリシーがないよな。