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2度目の退職届

<1>
大学の時には、自分自身がこんなにも転職を繰り返すことになるとは思いもしなかった。
早くも2度目の退職届。
どの会社も「石の上にも3年」を信じて、「3年」を目安にしてきたが、
アイフルも2年4ヶ月、そして今の編集プロダクションも2年半で辞めることとなった。

もちろん、どちらの会社を辞めるのも非常に前向きな理由だった。
アイフルの時には長期旅行と出版業界への転職。
今回は、より自分が興味を持てる分野への同業界の転職。

どちらの会社も僕なりに一生懸命やってきたし、それなりに仕事に愛着もあり、
取引先の人にも親しくしてもらった。
だから辞めることを軽はずみに決めたことはないが、やはり自分の人生であるから、
そうであっても情に流されずドライな選択を常に心掛けてきた。

腰痛が再発した6月末、すでに退職を決意していた。
「ピンチはチャンス」
この腰痛という悲劇を最大限利用してプラスに転じさせるためには何がいいか。
そこで浮かんだのが「退職」である。
1ヶ月入院し自動的に仕事ができなくなってしまったこともあって、
その後の退職もスムーズにいくだろう。すでに自動的に仕事が引き継ぎされていたからだ。

入院中、ずっと考えていた退職。
事前に上司には退職したいことを伝えてあったが、もしここでとめられたらどうしようかと、
退職したい理由を列記して、自分なりに整理して、まとめてあった。
しかし上司は意外にもすんなりと退職に応じてくれた。

「一度本人の口から辞めるという言葉が出た時、それを無理に引きとめて仕事をさせても、
低いモチベーションで仕事をすることになりよくない」
わずか5分ほどで話は終わった。
すんなり終わったうれしさと、いろいろと反対された時の想定メモが役に立たなかった、
妙な空疎感があって、なんだかさみしい気持ちもしたが、これですっきりしたという気持ちが強かった。

辞めることはうれしいし、長期的にはプラスの選択だが、
とはいえ希望する職に就けるかどうかもわからない、
ある意味では厳しい選択をしたのだということがじわじわと湧きあがってきた。
考えてみれば、文句や不満を言いながら、
上司の愚痴でもいって会社に所属している方がいかに楽なことか。

<2>
前の会社にも多かったが、上司の悪口や会社の悪口ばかりいって、
口癖のように「こんな会社いつか辞めてやる」と言うやからがいるが、
そういう奴に限って絶対に辞めない。
こういうのが日本のサラリーマンの大半をしめているから、
能率の悪い低レベルな仕事をして、周囲に迷惑を掛けているんだろうな。

辞めるということを軽はずみに口にする奴はバカだ。
辞めると発言したならば、それはすぐに辞める時だ。
「辞める」という脅し文句を使えば、同僚や上司が構ってくれると思ったら大間違い。
辞めたい奴は辞めればいい。
今の時代はそういう時代なのだ。

「辞める」をすぐ口にして辞めない奴は、
恋愛でいえば喧嘩をするたびに「別れる」を口実にして、
いつまでたっても別れないやからと同じである。
「別れる」とか「辞める」という言葉は軽はずみに口にする言葉ではない。
だからこそ僕が「辞める」という言葉をはいた時には、イコールすぐ辞める時なのだ。

もう次で3社目になるのか・・・
まあでも終身雇用の時代はとっくに終わってるし、
転職が当たり前の時代はもう目の前に迫っている。
サッカー選手がレンタル移籍などで各チームを頻繁に異動するように、
サラリーマンであってもその時の状況に応じて、
より自分が活躍できる場を求めて転職することはいいことだと思う。
そういう時代はもう目の前に迫っている。

国家も大企業も官僚も警察も病院も銀行も、
今の日本に絶対なんてものはありえない。
一つの会社にしがみついて、自分の所属する会社名や肩書きを自慢する時代は終わった。
ようはその人がどんな能力があってどんなことをやってきて、今後どんなことがしたいか、できるか。
みせかけの資格や学歴が関係ない時代に突入しようとしている。
雇用形態も社会の仕組みも、まさにドラスティックに変ろうとしている、まさに時代の過渡期に差し掛かっている。
そういう意味で、僕の選択は間違っていないと信じたい。

by kasakoblog | 2002-08-07 23:13 | 働き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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