作家直販可能な時代の出版社の存在意義
2011年 03月 07日
出版社の存在意義とは何なのか?
ネットでさまざまな情報がお手軽に無料で手に入る時代に、
出版社が書籍を出す意義とは何なのか?
それは、情報の渦からいい素材を見つけ出し、
社会が求める形に仕上げていく調理力、
すなわち編集力にあるのではないか。
逆を言えば、編集力のない編集者、編集力のない出版社は、
作家直販が可能な時代に、ネットで情報が取れる時代に、
もはや存在意義はなく、この先、売上減少し、
潰れていくしか道はない。
多くの出版社は簡単に売れる本を求めて、
有名作家や人気作家のネームバリューに依存した本を作っているが、
このようなケースの場合、出版社が介在する必要性はほとんどない。
だって編集も企画もしていないのだから。
また最近、話題の企画に乗っかり、
二番煎じ、三番煎じを狙った、
流行の類書ばかり作っているなら、
出版社が介在する必要性はほとんどない。
資金を自転車操業するために書籍タイトル数だけ増やし、
数が増えることで余計に書籍を売れなくして、
自ら首を絞めている出版社の現状に、
果たして未来はあるのだろうか?
今、続々と人気作家は電子書籍で直販を始めている。
アマゾンのセルフパブリッシングが日本でも始まれば、
電子書籍だけでなく、紙の書籍も、
人気作家の直販が可能になる。
もはや出版社、編集者の存在価値はゼロに等しい。
しかし私は出版社や編集者の存在意義がなくなるとは思わない。
むしろこれだけネットに情報が氾濫した時代だからこそ、
編集力、企画力、情報選別力に優れた編集者、出版社は、
より必要とされ、重宝され、それが生き残る道となるだろう。
編集者、出版社は自分で素材(文章、写真、絵、動画)を生産できなくても、
素材を読者の口に合った形で調理することができる。
荒削りな素材を立派な料理に仕立て上げる料理人だ。
しかし短期的な売上結果を求めた結果、
編集者、出版社の調理の腕は落ち、
素材がそのまま料理になるようなものを出し、
中間マージンを搾取するだけの傾向を強めてしまった。
ネットや電子書籍、電子書籍端末の発展で、
素材だけを出す編集者、出版社は不要になる。
出版業界が大きな変革期を迎えた今、
危機感を持っている一部の編集者、出版社は、
自分たちがなぜ作家と読者の間に入って存在しているのか、
その役回りを十分認識しているだろう。
いつから編集者は生産者からの企画提案待ちに、
変わってしまったのだろうか?
なぜ出版社にいて、編集者をやっているのだろうか?
何をしたくて出版社に入社し、編集者になったのだろうか?
こんな書籍を出してみたい。
こんな書籍があったら社会をおもしろくすることができる。
編集者、出版社自身にこんな本を出したいというイメージがあり、
それを実現するための素材を探し出してくるのが、
編集者、出版社の仕事ではないだろうか。
私、カメライター(カメラマン&ライター)かさこのホームページ、
かさこワールドには、
膨大な文章、写真のコンテンツが掲載されている。
掲載しているのはほんの一部に過ぎず、
私のハードディスクの中で眠っている写真も膨大にある。
この膨大なコンテンツ=荒削りな素材を、
うまく調理し、読者の求める料理に仕上げることができる、
編集力のある出版社、編集者を求めています。
編集力に自信のある出版社、編集者の方は、
かさこワールドをご覧の上、ご一報ください。
ややもすると出版社、編集者不要論が叫ばれ、
リストラされかねない時代に、
存在意義を発揮できるビジネスの種を見い出すことができるはず。
かさこワールドという素材をどう調理するのか、
存分に腕をふるってください。
私はカメラマン、ライターとして、
文章や写真の素材を提供できます。
それを調理できる編集力のある出版社、編集者を求めています。
かさこワールド
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