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「忙しい」は格好悪いという美学

最近、本当に忙しくって、せっかく飲みの誘いを受けても断ってしまうことが多い。
「忙しい」と言い訳する自分が情けない。
もっとスピーディーに仕事をこなして、時間をつくる。
それが本当のデキル人であって、
毎度毎度「忙しい」を口癖にしている人の大半は、
適切な時間管理と仕事配分ができていないか、
または「忙しい」ことがデキルと勘違いしている輩だろう。

今日、取材をした人がこんなことをいっていた。
“人は仕事が1つでも仕事が5つでも結局同じ時間かけてしまう。
5つあれば急いで集中してやるけど、1つしかないと、
時間に余裕があるのでたっぷりだらだらとやってしまう。
仕事がない時は早く終わらせて早く帰るとか、メリハリをつけないといい仕事ができない”と。
さすがだなーと感心していた。

しかし最近は、本当に「忙しい」という人も増えてきていると思う。
人件費という最もコストのかかるものを削って、
少ない人数で多くの仕事をこなせば利益がでる、とこういうわけである。
あるデザイナーが先日こんなことをいっていた。
“デザイナーの仕事は何か物をつくるわけじゃないから、
出費といえば人件費だけで、時間をかければいいデザインができるわけだけど、
だからこそ少ないギャラだったら時間をかけないとか、
時間の原価計算をしっかりしなければいけない”だと。
なるほどなと思った。

デザイナーに限らず、我々ライターや編集の仕事というのは、
材料費がかかるわけではないからこそ、制作物をつくる時間のコストを意識しなければならないのだなと。
これはフリーランスだったらなおのこと。
あるカメラマンが”時給換算で3000円以上の仕事でないと儲けが出ないから断る”といっていたが、
会社員と違って決められた給料が毎月もらえるわけじゃないから、
このような時間コスト管理を導入しているんだと思う。

限られた時間と限られた予算の中で最大限いいものをつくる。
それがきっといい仕事の定義なんだと思う。
というわけで私も「忙しい」なんて情けないこといってないで、
原稿を書くのが早い方とはいえ、
より早い時間でよりいい原稿を書く訓練をしないとなと思っている。
それによって余った時間を有効活用して、
飲みの誘いをしてくれた人とできる限り会って、
いい刺激をしていきたいなと思う。

by kasakoblog | 2005-11-10 12:08 | 働き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


by kasakoblog