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花見自粛が被災地配慮?が東京のトップという絶望感

不謹慎という名の自粛という思考停止している国民に対して、
「桜は日本人の心。
被災地を助けるためにも首都圏の人は休日になったら、
家で電気使ってないで、くだらんテレビなんか見てないで、
買いだめしたカップラーメン食いつぶしてないで、
昼間に外で桜でも見て、英気を養い、
被災地支援のために平日、大いに働いて支援すればいいじゃないか」
ぐらいのことを言うのが東京都のトップかと思ったら、
それとはまったく真逆の発言をしたのが、
「天罰」発言でお馴染みの石原慎太郎。

「桜が咲いたからといって、一杯飲んで歓談するような状況じゃない」
と述べ、被災者に配慮して今春の花見は自粛すべきだとの考えを示したという。

こんな無能な発言しかできない輩が、この大地震で大事な時に、
日本の復興の原動力となるべき東京都のトップにいることが、
この国の絶望といえるだろう。
「天罰」発言を何とか打ち消し、
国民の自粛ムードに俺も配慮しているんだとアピールしたいのか。
東京都民はまたしてもの「天罰」知事に投票するのか、
それともこの我欲にまみれた知事にこそ「天罰」を下せるのか。

何でもかんでも自粛することがいいと思っている、
とんだ勘違いが蔓延している。
花見を自粛することが被災者配慮になるのか?
花見もせず、旅行もせず、
イベントにも参加せず、酒も飲まず、
家にこもって暖房つけて、
テレビ見ていることが被災者配慮なのか?
それが“自粛”なのか。

大震災があったので花見をする気分じゃない、
という人は当然いると思う。
そういう人は勝手に自粛すればいいだけの話であって、
それを「震災に配慮」とか「被災者に配慮」といった、
偽善的な理由付けをするからおかしくなる。

自分は大地震があって気分が乗らないから花見をしません。
それでいいじゃないか。

花見だけでなく結婚式場のキャンセルも相次いでいるという。
旅行や温泉宿のキャンセルも相次ぎ、
飲み屋などの客が激減している。

でもそれが本当に被災者配慮なのか?
不謹慎という名のもと、
それだけキャンセルしまくれば、
そこで働いている人の収入は減少する。
下手したらリストラされたり倒産するかもしれない。

もしそこで働いている人の家族に被災者がいたらどうなる?
その人の収入が少なくなれば、
自ら生きるのに精一杯になり、
被災した家族を経済的に助けることができなくなる。
そこまで考えて自粛することが被災地配慮とか言っているのか。

上述したケースはややオーバーな例だとしても、
相次ぐ自粛をすれば、
企業や労働者の収入は減り、税収が減り、
復興するための税金が足りなくなる。
倒産や失業が増えれば、
首都圏の失業者を助けるために税金が必要になり、
被災地支援どころじゃなくなってしまう。

誰かを助けるには、
助ける側の経済基盤がしっかりしていなければならない。
助ける側も世の中の自粛ムードで溺れて死にそうになれば、
自分が助かることに精一杯になり、
被災地を助ける余裕なんかなくなってしまう。
そしたら助けられるものも助けられなくなる。

東京ドームでナイターやって大量の電力使うせいで、
他の人に停電を強いる迷惑をかける恐れがあるとか、
そういうことを自粛するのは当然だし、
やたら桜をライトアップするとかは、
別に今だけでなくこれからも不要だと思うけど、
別に大量の電力を使うわけでもない、
被災者に迷惑をかけるわけでもない、
昼間の花見や結婚式や旅行やらをキャンセルする、
合理的理由がどこにあるのだろうか。

それにしても花見自粛とは石原都知事の言葉とは思えない。
不謹慎という名の自粛という思考停止している国民に対して、
「桜は日本人の心。
被災地を助けるためにも首都圏の人は休日になったら、
家で電気使ってないで、くだらんテレビなんか見てないで、
買いだめしたカップラーメン食いつぶしてないで、
昼間に外で桜でも見て、英気を養い、
被災地支援のために平日、大いに働いて支援すればいいじゃないか」
ぐらいのことをむしろ言うべきだろう。

首都圏だって震度5の地震に見舞われ、
震災の悲惨映像でPTSDになってしまう人もいるなか、
桜を見て心を落ち着けることは、
被災地支援を今後行っていくためにも大事なことではないのか。

東京都民が花見をせずに自粛すると、
一体、被災者の人にどんなメリットがあるのだろう?
東京都民が花見をすると、被災者にどんな迷惑があるのだろう?
そこに説得力のある確固とした理由があるのか。

自分が気分が乗らないのを、
軽々しく「被災者配慮のため」みたいに、
偽善ぶった理由にすりかえる卑怯な態度こそ「不謹慎」だ。

もちろん原発が使えない以上、
これまでのように無駄に、、
大量に電力消費する生活を見直す必要はあるだろうが、
みんながキャンセルしてるし、なんか不謹慎そうだから、
誰かに非難されるのもイヤだからやめておこうみたいな、
被災者のためでなく自己保身のための自粛ムードは百害あって一利なし。

そうやって自分の頭で考えず、
周囲の雰囲気に流される人が、
風評被害を拡散したり、
デマメールをうのみにして信じたりとかしてるんじゃないか。

自粛することが本当に被災者のためになるのか。
合理的理由もなく無意味に経済活動を縮小させることは、
むしろ被災地支援を遅らせている“加害者”になる可能性すらある。
自粛ムードだからではなく、
自分の頭で考えて、被災者のためになるのかならないのか、
迷惑になるのかならないのかを考えて、判断したい。

このままでは自粛ファシズムで日本は沈没するだろう。

※ちなみにNYタイムズは、
「日本には自粛という強迫観念がまん延」と題し、
「ぜいたくだと見られる振る舞いが非難を呼ぶ」と説明している。
被災地のためなんじゃなく、
周囲から非難の目で見られたくないという自己保身を、
「震災配慮」に置き換えているだけというのが、
こうした記事からも浮き彫りになっている。


不謹慎という名の思考停止
http://kasakoblog.exblog.jp/14471079/

by kasakoblog | 2011-03-30 23:04 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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