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なぜ日本に自販機が多いのか?

治安が良いから。
だから日本には自販機が街中至るところに設置ができ、
多くの国では自販機はほとんどない。

ネパールから日本に留学に来ている学生さんに、
先日インタビューをしたが、
日本に来て驚いたことは自販機だったという。
「ネパールで自販機なんかあったらすぐ取られちゃいますよ!」

便利な機械で驚いたということではなく、
お金や品物が入った箱を人目のないところに置ける、
その日本の治安の良さに驚いたというのだ。

自販機がないのは何もアジアの後進国だけでの話ではない。
昨年、私は3度、ヨーロッパを旅したが、
自販機は駅ぐらいしか見かけない。
ちょっとのどがかわいたと思っても、
街中に自販機なんかあるわけがないし、
そもそも店も少ないし、
コンビニのような24時間やっている店も皆無に近い。
だから飲み物は買える時に買っておかないと、
ペットボトル1つ手に入らない。

節電で自販機とパチンコがやり玉に上がっている。
しかしテレビは批判しにくいパチンコはスルーし、
自販機ばかりを特集している。
それはともかく、この国難に際して、
自販機を制限するもしくは禁止するのはやむを得ない措置だと思う。

自販機の必要性という観点から考えれば、
都市圏で自販機はいらないんじゃないか。
たとえば、高速道路のパーキングエリアとかで、
深夜に店がやっておらず、
そこに自販機があるのは必要性があると思う。

でも首都圏に自販機いるか?
そこら中、コンビニだらけ。
しかも24時間やってる。
自販で買うより安い商品も多い。
コンビニで買えばいいじゃないですか。

読売新聞によると、
東電管内の飲料自販機の1日あたりの電力使用量は、
なんと一般家庭の41万世帯分である。
(パチンコは43万世帯)

これからクーラーが欠かせない夏になる時、
自販機を守るために、
41万世帯分が暑い昼間に計画停電になってもいいんですか?
って話。

自販機を維持するためには41万世帯が、
みな電気も使わず節電しなければならない。
自販機を維持するなら、
福島原発の代わりにどこかに原発を作らなければならない。
それでいいんですか?って話。

もちろん自販機を職業として食べている人が大勢いる。
新橋ガード下の自販機だらけの“店”は、
なんと10数年前から自販機だけで食っているという。
飲料メーカーの自販収入に占める割合は3~4割。
ダイドーに至っては飲料部門の9割を自販機収入で占めているという。

いきなり自販機禁止にすれば、
ただでさえ、意味不明な自粛ムードと震災による被害で、
連鎖倒産が急増しかねない状況のなか、
それこそ人災によってさらなる倒産を増やしかねず、
そうなれば、さらに復興は遅れることになる。

だから自販機やパチンコなど、
節電のために制限・禁止せざるを得ない、
特定業種の狙い撃ち政策については、
税金で生活を補償し、政府が主導して、
違う職業への転換を進めなければならない。
そうした補償政策がセットになってはじめて、
節電政令ができるのだと思う。

未だに過去の生活やビジネスモデルにこだわり、
過去の価値観でしか考えられない人がいる。
本来、節電を進めるべき蓮舫節電啓発相しかり。
石原都知事が気に食わないのか、
「清涼飲料業界は主要19社で4・5兆円の売り上げがある。
自販機での売り上げは 1・9兆円で42%を占める。
自販機をなくすのか。そこで働いている人もいる」
と自販機悪玉論に反論したというが、
それをどうにかするのが、あなたの仕事であり、政治の仕事だろう。
業界団体の発言じゃあるまいし。

※ちなみに自販機を禁止しても、
飲料メーカーは別に困りはしない。
なぜならその分、コンビニやスーパーでの、
飲料の売上が増えるだろうから。

今回はたまたま自販機やパチンコだけが狙い撃ちされたが、
今後、原発を作らないで、
放射能物質大量放出という事態を招かないためにも、
今はビジネスとして成り立っているが、
新しい社会を作る上では不必要という商売は、
もっともっと出てくる。
そうしないと、原発がない社会なんて作れない。

放射能汚染によって、水も土も空気も汚染され、
何も食べれないみたいな最悪の事態になりかねない。
もう進行しているが、日本自体が放射能汚染という、
世界からの“風評被害”によって、
食品だけでなく、人や部品までもが、
日本の輸出を制限する方向にもある。
もし原発事故がもう一度あったら、
本当に日本は終わってしまう。
そうならないためにも、原発を作らないで電力をまかなえるよう、
電力を多く使うけど、必要性のないビジネスは制限しなければならない。

チェルノブイリ級の原発事故が起きたにもかかわらず、
未だに過去の常識を捨てられない人がいる。
根本的にライフスタイルを転換しないと、
まだまだ余震も多く、それどころか、
もっと大きな地震が来る可能性も十分にあり、
福島でなく別の場所で原発事故が起きれば、
自販機の売上を守るなんていってはいられない、
それこそ日本人の多くが国外脱出せざるを得ないような、
“死の土地”になりかねない。

今回の原発事故という過ちを日本人は教訓にできるのか否かで、
今後の日本の未来が明るいものになるのか暗いものになるのか分岐点。

社会構造を見直す1000年に1度のチャンスだと思う。

地震は日本からはなくならない。
地震とともに生きるために、
何が必要で何が不要か、
この大地震でしっかり学びたい。

停電パニックはもう勘弁。節電政令で混乱回避すべき
http://kasakoblog.exblog.jp/14449016/

by kasakoblog | 2011-04-16 12:47 | 政治

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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