タバコの煙は100ミリシーベルトの放射線と同じ危険
2011年 04月 26日
一向に改善されることがないのが受動喫煙、副流煙の健康被害だ。
放射能漏れ事故が起きた時、ふと思ったのが、
「微量の放射能とタバコの副流煙とどっちが健康被害があるのか?」
ということだった。
そんな疑問に答える記事があった。
受動喫煙は、健康に影響が出るとされる、
100ミリシーベルトの放射線を浴びた場合のリスクと同じだという。
(国立がん研究センター)
放射線を100ミリシーベルト浴びたといったら、
なんだか恐ろしい重大な健康被害がありそうだが、
それと同じ危険性が受動喫煙だ。
つまり受動喫煙は、100ミリシーベルトの放射線を浴びせられているのと同じことだ。
ちなみに放射線業務従事者の年間線量当量限度は50ミリシーベルト。
つまり受動喫煙は、放射線業務作業者の2倍の放射線を浴びせられている。、
そう考えるとどうだろう?
いかに受動喫煙が恐ろしいかを。
放射線の人体への影響は2つある。
急性影響と慢性影響だ。
急性影響とは被ばく後すぐに短時間で現れる影響で、
4000ミリシーベルト以上浴びると、
約50%の人が30日間で死亡する。
私たちが気をつけなければならないのは、
急性影響より慢性影響だろう。
慢性影響とは、被ばく後10~20年前後で現れる影響で、
発がんリスクの向上が挙げられる。
つまり我々が放射線が恐いというのは、
発がんリスクが高まることだが、
放射線にいくら気をつけようと、
受動喫煙を浴びせられていたら放射線と同じぐらい、
発がんリスクが高まるということだ。
ちなみに発がんリスクの高まりという意味では、
野菜不足、受動喫煙、塩分の取りすぎ=
放射線100~200ミリシーベルト並みの発がんリスク。
運動不足、肥満=
放射線200~500ミリシーベルト並みの発がんリスク。
喫煙、毎日3合以上の飲酒=
放射線2000ミリシーベルト並みの発がんリスクとなる。
喫煙している人が勝手にがんで死ぬのは構わない。
しかし喫煙している人が吸う煙より、
副流煙の方が有害物質の含有量が多いと言われている。
例えるなら喫煙者は原発がある自治体。
原発があるおかげで急性被ばくによるリスクを負うが、
その代わり、莫大な交付金が入ってくるし、
原発関連の雇用も生まれ、危険だけどおいしい思いもできる。
受動喫煙者は原発がある自治体に隣接する地域。
原発があるわけじゃないから交付金の恩恵はなく、
雇用や経済効果も少ないが、
いざ原発に事故があったら避難区域に指定され、
住めなくなるリスクを負う。
いわばおいしい想いを何もしてないのに、
とんでもないリスクを背負わされているということだ。
放射線による人体への影響を気にするなら、
自分たちで発がんリスクを減らせる、
喫煙や受動喫煙の人体への影響を考えるべきではないか。
未だに日本ではタバコは吸い放題。
公共空間や会社、店などでも平然と吸える。
いわば毎日原発事故を起して放射能漏れを犯し、
日本人に発がんリスクを撒き散らしているようなもの。
喫煙者(原発を誘致して金儲けしている自治体)だけが死ぬのは勝手だが、
その周囲にいる人にまで迷惑をかけるような吸い方は、
言ってみれば自ら事故を起した原発になっているようなもの。
原発事故で放射線への人体への影響が恐いといっているなら、
発がんリスクを高める公共空間での喫煙禁止を、
真っ先にすべきだと思う。