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GW明け新たなスタートを

3.11から約2カ月。
震災ショックでGW前までは、
ほとんどの企業が平時の仕事にはなれずに、
落ち着かない状況が続いていたのではないか。
被災地との直接のかかわりがなくても、
余震、原発、自粛、停電など、
さまざまな要因が複合的に重なり、
混乱の収拾または今は動かず様子見という企業も多く、
「とりあえずGWが明けてから」
と考える企業が多いように思う。

今回の地震が「大震災」と呼ばれるように、
地震や津波の直接的被害だけでなく、
原発、自粛、停電という、
二次被害、三次被害の影響が大きく、
長期にわたり、かつ被災地以外だけでなく、
日本全国でこの2カ月、大きな混乱が起こった。

帝国データバンクの調査によると、
大震災関連倒産は4月末時点で66社、
阪神大震災の3倍となっており、
倒産理由の3割がなんと消費自粛の煽りであった。

「花見をして酒なんか飲んでいる場合じゃない」という、
倒産を引き起こし、日本経済にさらにダメージを与える発言をする、
とんでもない石原慎太郎氏を、
「震災が起きて決断力・実行力のある人にした」
などと愚かな選択をした都民が実に多かったように、
地震とは直接関係のない、
意味のない自粛ムードが日本に蔓延したことで、
被災地のことを思うどころか、
被災地および被災地以外のところにも経済的ダメージを与える、
加害者となっている国民が実に多かったことを、
物語る倒産理由だ。

66社のうち倒産が多かったのは北海道7社、東京7社、群馬7社で、
この3県で3割を占めている。
直接の被害でなく国民の非合理的な行動によって、
「被災地」以外の企業にも大きな影響を与えていることが、
明確となった。

倒産まで行かずとも、多額の特別損出計上、
売上急減、従業員の大量解雇など、
大きなダメージを受けている企業も多い。

でもやっとGWが終わり、
首都圏での地震も随分なくなったこともあり、
いい意味でも悪い意味でも、震災の記憶が以前より薄れつつあり、
そろそろ本腰を入れて、平時の企業活動に戻ろうというところが多いだろう。
個人も企業もいい加減、意味不明な自粛はやめて、
これ以上、人災被害を拡大してはならない、
気持ちを切り替えた新たなスタートにしなければらならない。

しかし一方で、被災地の復旧にしてもそうだし、
被災地以外の“復旧”でもそうだが、
あの大震災がもたらした意味を考え、
元に戻ることが復旧・復興ではなく、
抜本的なライフスタイルの転換に基づく、
新たな社会づくりをしていかなければならないだろう。

単に震災から2カ月がたったから元に戻しましょうではダメだ。
また同じ過ちを繰り返す。
サラリーマンの夏のスーツ姿1つとってもそうだし、
出勤時間、退社時間しかり。
真夏に厚着するせいで、
オフィス、電車、店など、
あらゆる場所で過剰冷房が行われ、
寒いから他の人も厚着するなどという、
バカなことはすぐにでもやめられる。

サマータイムを導入するのは結構だが、
始業時間を早めただけで、終業時間が変わらなければ、
残業時間が増えるだけでまったく節電にもならない。
無駄な残業をしない・させない、
だらだら働かないというのも重要だ。

日本全体を覆う意味不明なGDP至上主義しかり、
働き方=企業活動を抜本的に変えない限り、
日本は全国にばらまかれた原発という、
恐ろしい時限爆弾を解体することなく、
この先も温存しなくてはならない。
現に政府は浜岡原発のみに運転停止要請をしただけで、
他の原発にそのような要請はしないという。
なんとも恐ろしいことだ。

原発がないと電気がなくて日本経済が成り立たないという、
まるで多重債務者が借金がいっぱいあり、
収入は減っているのに、生活の質は落としたくないから、
高金利のカネを借りて贅沢な生活を維持しようと、
自転車操業していつか破綻するかのように、
原発という社会的破滅をもたらす、
高リスクの装置の存在を前提とした、
今まで通りの社会のあり方ではダメだ。

国内17ヵ所の原発で、福島のような事故が起き、
50キロ圏の住民が避難しなければならなくなった場合、
1200万人がその土地に住めなくなるという試算もある。
日本の人口の1割がその土地に住めなくなるリスクを負ってまで、
たかが電力3割の原発を維持しなければならない理由は何か?
尋常ならざる危機管理、というか、
狂気の沙汰としかいいようがない選択である。

津波や原発がなくても、
地震による長野栄村の家屋傾斜、
千葉浦安の液状化による家屋傾斜などにより、
このままでは住むのが困難になり、
住居を建て替えないと住めなくなる、
という人も大地震が起きれば急増する。
そこに輪をかけて原発で住めませんとなれば、
日本で避難する場所は限られてしまう。

こうしたとんでもないリスクを背負わなくても、
私たちの生活のあり方を変えれば、
十分、原発なくても生きていける。
そのためには一人ひとりの国民が、
真夏でくそ暑いのにスーツを着るとか、
そういう愚かな行動をやめていくことが第一歩だろう。

GWが明けて意味不明な自粛ムードはやめるべきだが、
今まで通りの生活スタイルに戻ってはいけない。
3.11の震災以後、私は毎日、
全国どこで地震が起きているか見ているが、
今までとは違い、今まで地震が少なかったエリアにも、
地震が起きているのが特徴的だ。

浜岡原発以外の原発地域では大地震が1%以下しか起きない?
とんでもない。
今まで地震が少なかった瀬戸内海、大阪、滋賀あたりでも、
震災以後、地震が何度か起こっている。
最近では岩手県沖~宮城県沖~福島県沖~茨城県沖~千葉県沖で、
地震が多発しており、
そろそろもう一回、でかい余震がくる可能性は十分高い。
北海道、秋田、新潟、長野、栃木、岐阜、熊本、沖縄などでも、
震災以後、地震が増えている。

地震が起きることは日本に住んでいる以上やむを得ない。
しかし十分な耐震対策をしてない建物は多く、
首都圏直下型地震が起きた場合に最も危ないのは、
屋外からの落下物による死傷だという。
そんなの、今からでも遅くない。
ちゃんと対策すれば、かなりの事故が防げるのではないか。

これだけ全国各地で地震が起きているなか、
今までの統計に基づき1%以下だから、
1200万人が住めなくなる可能性があっても、
原発を維持するなんて狂気としかいいようがない。

すぐに原発をなくすことはできないし、
原発を運転停止にしたところで、
廃炉にするまでに時間がかかり、
それまでに地震があれば、
またしても大事故になる可能性は高いが、
国民一人ひとりが今まで通りの生活・価値観を捨てて行動しない限り、
政府や官僚や電力会社に、
「おまえらが無駄に電力使ってるからいけないんだろう」
と言われるだけだ。

GWが明けて生活を元に戻すのではなく、
計画停電がなくなったから節電しなくてもいいとかじゃなく、
震災が起きたすさまじい社会的混乱の影響を教訓に、
一人ひとりが生活を見直していかなければならないと思う。

GW明け、気持ちも新たに、
急には無理だとしても、
少しずつできることから一人ひとりが行動していきたい。
特に家庭ではなく、企業において。

by kasakoblog | 2011-05-09 07:42 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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