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福島から家に帰宅

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福島県いわき市の避難所(高校の体育館)から無事、家に帰ってきました。
1泊、避難所に泊り、
2日目、夜19時頃に家に帰ろうと思った時、
「私には帰る家があるけど、
ここにいる人たちには帰る家がないんだ」
と思うと、まだまだあらゆる支援が必要だなと思った。

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ここの避難所の被災者は主に海岸エリアに住んでいる人たちで、
宮城や岩手みたいにばんばん報道されることはないが、
津波により壊滅的な打撃を受けている人たち。
つまり家がない。もしくは家に住めない。

それでも避難所にいる人数は1ヶ月前の160名から、
約80名までに減っている。
仮設住宅やら雇用促進住宅などへの移動が、
決まった人が増えているからだ。

それでもまだ80名以上が残っている。
もう2ヵ月も避難所生活を送っている。
食べるものに困ることはないが、
ボランティアの炊き出しがなければ、
レトルト食品やカップ麺ばかり。
トイレは仮設トイレを使う毎日。
お風呂はそばにもちろんなく、
入りにくいには遠くまで行かなくてはならない。
そんな生活を送りながらまだ家がなく、
見通しがつかない毎日を送っている人たちがいる。

GWにボランティアが大人数訪れた後、
被災地以外の場所では、GWを区切りに、
被災モードを忘れて、「喪が明けた」といわんばかりに、
いつもと同じような生活に戻っていく。
被災地報道も激減し、被災地は次第に忘れ去られていく。

でも実はまだまだ問題は山積み、
ボランティアが必要な場面がいくらでもある。

「忘れ去られてしまうのが一番恐い」
と被災地の人はいう。
でも徐々に忘れ去られようとしているが、
GWでボランティアがいっぱいいったから、
はい、もうこれで終わりではないというのが、
被災地に行ってみてあらためてわかったことだ。

今回の取材で一番強く感じたのは、
・国や自治体はほとんどあてにならず、
被災地は多くのボランティアによって支えられており、
・2ヵ月がたった今もいろんな形での支援が必要とされている
ということだ。

きっと多くの人が被災地のために何かしたいと思っているはず。
でもメディアは被災地報道をどんどん減らし、
GWにボランティアがいっぱいきて受け入れ中止したぐらいだ、
といったおかしな報道をしているせいもあり、
被災地支援をしたいけど、
もう首都圏では余震もないし、
2ヵ月も経ったし何もしなくても大丈夫だろう、
と思われるのが一番恐ろしいことだと思う。

今回、2日間、いろいろな取材ができたので、
現状どのようになっているのか、
どんな形の支援が必要なのか、
どんな人によって被災地が支えているのか、
詳しくレポートしていきます。

by kasakoblog | 2011-05-16 01:17 | 東日本大震災・原発

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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