国債という打ち出の小槌

打ち出の小槌:それを振れば、
なんでも思いどおりの物が出てくるという小さな槌

さあみなさん、大変です。
振れば思い通りの物がなんでもでてくる、
打ち出の小槌=魔法の杖がそろそろ使えなくなるかもしれない。

国債。国の借金の話です。

みなさんは耳にタコができるくらい、
日本の財政赤字は大変だという話は聞いているはず。
でも日本だけでなく、アメリカもヨーロッパも深刻で、
ヨーロッパ各国の財政赤字が問題になっているがゆえに、
リーマン・ショック後も経済が本回復できず、
いまだ危うい綱渡り状態が続いている。

そして世界経済最大の打ち出の小槌、
アメリカの借金=米国債までもが危機的な状況に陥っている。
アメリカ政府の借金は5月に法律で定めた上限金額に達し、
このままでは借金返済ができず、紙くず(デフォルト)になる可能性があり、
借金の上限を引き上げようと躍起になっているわけだが、
こうした状況を見て、国債の良し悪しを判断する格付け会社が、
アメリカ国債の評価を引き下げるという話まで出てきた。

日本もヨーロッパもアメリカも、言ってみれば、
サラ金からカネを借りる多重債務者と何ら変わりなくなっている。

借金をしまくっても今まで返済ができたのは、
経済成長して今までより収入が増えたから。
右肩上がりなら借金はしてもいい。
収入が増えれば借金は返せるから。

ところがご存知の通り、先進国の成長は頭打ち。
借金してもたいして成長できないから、
借金がどんどん膨らむ一方。
それでも過去の栄光=信用にすがり、
「日本は破産しないだろう」「アメリカは破産しないだろう」
「ヨーロッパは破産しないだろう」というもと、
借金しまくり、返せなくなったら、
また借金して返すという、
まさにろくでなしの多重債務者の、
自転車操業状態に陥っているのだ。

そしてその限界が日米欧同時に近づきつつある。
どこかが自転車操業できなければ、
連鎖倒産して世界経済はクラッシュするだろう。
そんなとんでもない経済の大変動期に私たちはいる。

この問題を解決する方法は一つ。
できるだけ早く自転車操業をやめ、破産するしかない。

延命のためにさらに金を出せば、借金は膨らむだけ。
「成長できれば返せる」なんて、
先進国の話はもはや誰も信じない。

サラ金の多重債務者と同じ。
もがけばもがくほど蟻地獄に深くはまり、
より損害が甚大になる。

早く返せないと手を上げないと、
とんでもないことになりそうだ。

もちろん、今もうすでに手遅れの感はあり、
今、手を上げて返せませんといったところで、
甚大な被害を及ぼすだろうが。

世界に打ち出の小槌なんてない。
そんな当たり前のことにいつ気づけるかが問われている。

by kasakoblog | 2011-07-14 12:23 | 金融・経済・投資

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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