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地震・津波・噴火で滅亡したポンペイそばのナポリにいます

62年に大地震および津波。
復興作業を終える間もなく、
79年にヴィスーヴィオ火山噴火により、
繁栄を極めた町が滅亡したポンペイ・・・。

南イタリアのバーリという町からバスで3時間半。
ただいまナポリに泊まっています。
ナポリのガイドブックのページを見ていると、
地震・津波・噴火で滅亡したポンペイやエルコラーノが紹介されている。
廃墟と化した遺跡は世界遺産にも登録されている。

今のところポンペイ、エルコラーノを見に行く予定はないが、
ガイドブックに紹介されている記述を読むと、
約2000年も前に起きた遠い昔の他国の出来事が、
他人事ではなく現在進行形の問題として、身に迫ってくる・・・。

米国ワシントン近郊でも93年ぶりとなる「大地震」が起きた。
思えば東日本大震災の1ヶ月前、
ニュージーランドでも大地震が起きている。

人間は自然には勝てない。
どんなスーパー堤防を作ったところで、
自然の猛威には敵わなかった。

なんだろう。
まだ自然を過小評価しているというか、
現状を楽観視しているというか、
人間の力でどうにかなると思っている人が多いのではないか。
だから津波被害エリアに堤防もろくに作らず、
復旧活動にいそしんでしまうのだろう。

東日本大震災はここ最近起きた日本での地震とは、
まったくレベルが違う。
1000年に1度の地球レベルのすさまじい地殻変動期が、
始まってしまったのかもしれない。

先日、非常に興味深い話を人から聞いた。

「今回の津波被害はおおよそ国道6号線で明暗が分かれた。
国道6号線の海側は津波被害がひどく、
山側はそんなにひどくはなかった。
海側に家なんか作りさえしなければ・・・。

国道のもととなる街道を作った昔の人たちは、
自然の猛威をきちんと理解し、
津波被害が来ない場所に道を作ったからではないか。
国道の海側に家なんか本当は建てちゃいけなかったんじゃないか。
それが先人たちの知恵だったのではないか」

この話の事実関係をきちんと調べたわけではないので、
なんとも正確なことはわからないが、
確かに地図を見てみると、
国道6号線がある種の境界線になっているように思える。
しかも海沿いにある6号線は新道で、
もともとの旧道は山沿いにあり、
新道はやられても旧道は大丈夫だったみたいなところもあるという。

私はここ数年、地震情報を人一倍チェックし、
どこの県が多いかなど統計データを調べていた経験があるからわかるが、
3.11以降の地震の回数は極めて異常。
それが半年たとうかという今も続いている。
しかも震災があった東北の“余震”ではなく、
日本全国あちこちで地震が起きていることに愕然とする。
これは大変な時代に生きているのかもしれないと。

ポンペイは地震の後、火山噴火でとどめをさされた。
地震と火山は極めて連動性が高い。
富士山大噴火なんてことも、マジで起きてもおかしくはない。

地震・津波・噴火にとどまらず、
最近のゲリラ豪雨の多発とか台風とか竜巻とか、
さまざまな自然災害が異様に起きているような気もする。

日本のどこかの町もポンペイのようになってしまうかもしれない。
そんな危険が絵空事ではなく現実に起きる可能性があるだけに、
イタリアに来ていても遺跡をあまり見る気になれず、
できれば「生きている」「活気あふれる」町を見てみたい、
という思いが無意識に働くのかもしれない。

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そんなこ思いから生活感あふれる、
バーリの旧市街を見てみたいと思い、
予定を急遽変更して散策。
その後、バーリからナポリに着いたのだが、
ナポリの町を見て度肝を抜かれた。

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なんじゃこの町?!
イタリアのインドか?!

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ものすごい大都会。ものすごい猥雑。ものすごい活気。

南イタリアの落ち着いた美しい町並みを見てきた後だけに、
ある意味、すごいショックを受けた。

どんな場所だろうが構わない。
みんな懸命に生きているのだと。

中国かインドにいるんじゃないか、
という錯覚を抱きながら、
今日はナポリの路地裏ばかりを散策した。

この町にだって自然災害が起きるかもしれない。
でもそんなの関係ねえ。
今をどう生きるかが問題だ。
10年先の未来より今日何が食えるかだ。
いい意味でも悪い意味でも、
そんなエネルギーが充満した町だった。

人が生きるって何だろう?
自然とどうやって折り合いをつけていけばいいんだろう?
場所に縛り付けられて生きる生き方ってどうなんだろう?
そんないろんなことを考えながら、
日本にはない風景を見ていきたいと思います。

by kasakoblog | 2011-08-25 07:49 | 旅行記

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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