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福島を復興してもいいのか?

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福島は全避難でしょう。
少なくとも子供は全員、避難させるべきです。

水問題に詳しい人と話をしていた時のこと。
被災地の水問題を解決するため、
被災地各地を訪れているその方は、
「福島だけは岩手や宮城のようにはいかない」と話した。

「浄水場や下水処理場に一度入った放射能物質は、
どんどん循環してしまう。
水のことを考えたら、福島は住める場所ではない」

「福島」というのがどこまでの場所を指しているかはわからないし、
その方が福島の全部の水質調査をやったわけではないと思うし、
あくまで雑談の延長線上で出た話なので、
客観的根拠があってそのようなことを言ったわけではないと思う。

ただ私も福島取材に行く度に思うことがある。
それは、高濃度に放射能汚染された可能性が高い、
もしくは今後、原発に問題があれば、
放射能汚染される可能性が高い「福島」を、
一時の同情からボランティア活動などで、
復興させてしまうことは、
本当に福島の人のためになるのだろうかということだ。

もしかしたら復興に手を貸すことは、
本来、人が住んではいけない場所に、
人を住めるようにしてしまうことになり、
数年後、数十年後に放射能のせいで、
「助けた」はずの人たちの寿命を、
縮めることになるのではないかと。
それは人助けどころか、
極論すれば「人殺し」に加担することではないかと。

震災直後に福島で救援活動することは重要だと思う。
放射能がどうのなんていっている前に、
目の前にどうしようもなく困っている人がいて、
放射能うんぬんの前に飢え死にしないように、
寒さで凍え死なないように助けることは当然だ。

しかしもう震災から5ヵ月が過ぎようとしている。
にもかかわらず、岩手や宮城と同じような、
復旧・復興活動をしている人もいる。

果たしてそれでいいのだろうか?
放射能問題がなければそれでいい。
でも多くの人は放射能問題の素人だ。
私は行く度にガイガーカウンターを持って大気中の線量を測る。
しかしそれでは海水、土壌、水質、食品などの放射能汚染は測れない。
これまでの累積だってわかりやしない。

そんななか、泥かきしたり清掃活動したりして、
そこに人が住めるようにしてしまうことが、
本当にいいことなのだろうかと。

例えばそこに自分の恋人や親がいたらどうするだろう?
幸い、津波被害はまぬがれた。
でも原発からは30kmしか離れていない。
車で10分も走れば、厳重に警戒された、
原発立入禁止エリアがあり、
そこの大気線量は1マイクロシーベルトを超え、
防護服を身にまとった人々が行きかっている。

そこと10分しか離れていない場所に、
自分の愛する人がいて、
その人が「生まれ育ったこの場所に住みたい。
だからガレキを片付けてほしい」といわれて、
「よし、片付けてやろう!」と言うだろうか?

例えばチェルノブイリから30kmの場所に我が子が住んでいて、
「ここで暮らしたいからガレキ掃除手伝って!」
といって「よし、暮らせるように手伝ってやる!」というだろうか。

少なくとも私なら言わない。
「そんなところに住んでいたら危ない。
とにかくどこでもいいからここから離れることが大事。
お金もないけど違う土地での職探しとか、
手伝えることは手伝うから」と言うと思う。

どれだけ被災地や被災者に同情しても、所詮は赤の他人。
ボランティアが本当の家族や恋人と同じように、
被災地や被災者のためになることをアドバイスできるのだろうか?
もしかしたら自分とは関係ない人だけど、
「かわいそう」という同情心から、
被災者の声に傾け、かわいそうだから助けてあげる。
そしてその助けたことに、やりがいと自己満足を感じる。
それで被災者が放射能まみれの土地で暮らすことが、
本当に人助けなのだろうかと。

白血病で福島原発作業員が死亡したというニュースが今日流れた。
福島での作業と因果関係はないという。

政府や東電はメルトダウンしていたのに、
震災直後はそんなことしてないと言い張った。
放射能物質がまきちらされているのに、
そのことについて何のコメントもなかった。

そういう国に住んでいる。
そんな国でお人好しに人助けと称して、
今後5年後、10年後に死人が続出するかもしれない土地に、
人を縛り付ける「支援」をしていいものかどうなのか。

私は放射能の専門家ではないから、
そんなものは杞憂で、
実はぜんぜん住んでも大丈夫なのかもしれない。

しかし目の前のことしか考えず、
単に自己満足で手助けすることがいいことなのか。
いろんな可能性を考えた上で、
長期的な視野にたって今何をすべきか考えるべきじゃないか。

そしたら持てる力を何に振り向けるか、
変わってくるのではないか。

人のためになるということは、
人の言うことを100%聞くことではない。
そこを勘違いしている人がいる。

愛する人がその状況に置かれたら、
どうアドバイスするのか。
そう考えて復興活動をすることが、
大事なんじゃないかと思う。

もうフェイズは変わっている。

by kasakoblog | 2011-08-31 01:36 | 東日本大震災・原発

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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