今、日本中で起きているケンカ

最近主人と大喧嘩しました。
主人の職場のお中元で、今まで大人気だった福島産の桃が、
まったく売れないそうで、
社員に特価で売るというので、買ってきたんです。

でも私は今、4ヶ月の赤ちゃんに授乳しているので、
桃を食べて赤ちゃんに万が一があったらと思うと食べられない、
と言ったら、主人が、
「一個二個食べたくらいで被爆するのか。
農家の人に申し訳ないと思わないのか」
と激昂してしまいました。

私は福島に親戚と友人がいるので、
福島のことを考えると涙が出てしまうのですが、
やはり子どもの将来を考えると、どうしても…

結局主人は一人で桃を食べました。
私と小学生の子ども逹は食べませんでした。
私も子ども逹にはできるだけ避けてもらいたいのが本音です。

申し訳なくて申し訳なくて、とても辛いですが、
やはり子どもの未来は守りたいと思ってます。

・・・・・・
上記は「子供は「東北」のものは食うな発言は取り下げるべきか」
の記事についてのコメント。
今、日本中で大なり小なり、
こうした問題が巻き起こっているのではないか。

放射能汚染の危機感から“東北”のものを食べないべきか。
汚染なんてたいしたことはない。というか「風評被害」だ。
今こそ復興のために“東北”のものを食べるべきだと。

放射能に対する危機意識は、
性別によっても年齢によっても地域によっても変わる。

しかしこうしたケンカが起きるのは、
これが中国で起きた事故ではなく日本で起きたことだからだ。

もし中国のある原発が爆発し、放射能が漏れたら、
日本人はどうするだろう?

中国のどこで事故が起きようが、
全部中国産の食品は危ない!といって、
絶対に食べないのではないか。
ぜんぜん危なくないものであったとしても。

しかし今回は中国ではない。
同じ日本で起きた。
だからどこかで「安全なはず」という思い込みもあるだろうし、
また「農家がかわいそうだから」「東北がかわいそうだから」
という同情心もあるから、
中国産の食品とは違って、世界最悪の原発事故が起きたとしても、
「日本の食品は危ない!」とは切り捨てられないのだ。

こうして“東北”に同情する人と、
まずは自分なり自分の子供が大事という人と、
真っ向から対立し、
「危険だ」「危険じゃない」
「東北を見捨てる気か」「子供を殺す気か」
という議論が激化する。

なぜこうしたことが起きてしまうのか。
それは「正しい情報」がないからだ。
政府、官僚、東電は放射能汚染の隠蔽を行ってきた。
最近になってやっと小出しに発表しているだけ。
このように正確な情報が少なく、
情報が正しいのか否か、信用ならない環境に置かれているため、
過度な悲観論と過度な楽観論までもが横行し、
ケンカを生む結果となっている。

だから大事なのは正確な情報をきちんと出すこと。
都合の悪い情報を隠したり、発表をわざと遅らせたり、
わざと低い数値になるよう地上から高いところで測ってみたりとか、
そういうことをするから余計に情報の信頼性がなくなり混乱するのだ。

危ないか危なくないかを判断するのは国民一人ひとりに任せる。
政府や企業は正確な情報を出すことに努める。
そうしないから疑心暗鬼が広がったり、
なんの危機意識も感じない風潮が広がったりする。

ただ難しいのは国民が正しく判断し、行動できる、
知識を持ち合わせていないということだ。
これまで放射能が何マイクロシーベルトなんて、
多くの人は知らなかっただろう。
政府が3月から発表したとしても、
それがどの程度かわからない国民は、
過度なパニックになってしまう恐れもある。

だから隠したのだろうし、
パニックになって社会機能がマヒするなら、
本当のことを言わない方がいいと判断をしたのかもしれない。

でも結局、最後は自分自身。
無知は罪、なのだ。

過度な悲観論や過度な楽観論でケンカしている前に、
今、どんな事態が起きているのか、
さまざまな専門家の声をネットや本などで拾い集めて、
自分で判断できるような情報租借力を身につけたい。
そうすれば無為なケンカは減るのではないかと思う。

お互い、感情論で戦っていても勝ち負けはつかない。

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by kasakoblog | 2011-09-10 00:37 | 東日本大震災・原発

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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