石巻にいます
2011年 10月 08日
復興って一体、何なのだろう……
津波被害がひどかった宮城県石巻中心部から車で一時間。
雄勝町という場所に来ています。
津波被害で町の中心部はほとんどやられてしまった場所には、
震災から半年以上過ぎた今もなお、建物の上にのったバスが津波被害の凄まじさ物語るように鎮座している。
瓦礫が片付けられたとは言っても、
津波被害でやられた学校の校庭に山となって積み上げられただけ。
地形的に見てもまた津波被害にあう可能性もあり、
そもそも過疎地域ということもあり、
被災地の復興って一言に言うけれど、
凄まじい津波被害の傷跡と膨大な瓦礫の山を見て途方に暮れた。
一体、復興って何なのだろうと。
でもまだここは宮城だからいい。
福島の被災地と違って放射能という単語が出てこないからだ。
ところが石巻には女川原発があり、今回たまたま事故が起きなかったからいいものの、
一歩間違えれば福島と同じような深刻な事態になった可能性も高く、
また原発がある以上、近い将来、福島の二の舞になる可能性だって十分ある。
復興って何だろう。
少なくとも復旧と復興は違う。
新たな被災地を見て復興の難しさを改めて思い知らされた。
それでも人は生きていく道を模索していくしかないわけだけど。