避難所で大量のパンを捨て、首都圏でパン売切という皮肉

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3月中旬頃、毎日のように、
食べきれない大量の菓子パンばかりが送られてきて、
ほとほと困りました・・・

福島県いわき市の避難所にいた何世帯かに取材をした際、
「避難所で困ったことは?」という質問に対し、
誰もが口にするのが「パンばかりが大量にあり困った」
という話だった。

皮肉な話だが3月中旬頃といえば、
首都圏で一斉にパンが品不足になった時。
首都圏ではパンがなくて困っていたのに、
避難所では大量にパンが余っていて廃棄していたという皮肉。
一体どうなってるんだろうと不思議に思う。

いわき市の避難所でパンが大量に余ったのは、
別に支援物資で余ってしまったというわけではない。
話を聞くところによると、市が食料確保のために、
パン会社に複数発注したために、
必要分以上の、多分3~4倍ぐらい多く、
パンを頼んでしまったらしい。

「パンが余って捨てるなんて贅沢だ!」
と思う人もいるかもしれないが、
毎日1人5~6個送られきて、
これが1週間続いたらどうだろう。
3月11日直後のまったく食料がない時ならともかく、
3月20日過ぎにこれではさすがにしんどいだろう。

避難所にいた方々はもったいないと思って、
明日にとっておいても、
また次の日にはパンが5~6個送られてくる。
食べきれないし、とっておいてもまたくるし、
苦渋の思いで食べきれない分は捨てたに違いない。

3.11の震災でわかったことは、
まったく横の連携がとれていないということだ。

いわき市の避難所でパンが大量に余って、捨てている反面、
首都圏でパンがまったくなかったり、
もしくは他の自治体の避難所では食料不足だったかもしれない。
ある避難所に特定の物資が集中し、
使わなかったり捨てたりしているものを、
うまく横の連携をとりあい、融通しあえば、
首都圏でパン不足なのに避難所で大量のパンを捨てるとか、
そんなおかしな話は起きないだろう。

パンが大量に余っている避難所にしても、
そのパンをどこかにあげる代わりに、
違う食べ物がもらえたらどれだけうれしいか。

今後、大きな災害が起きた際に、
市や県を超えて、避難所同士が連携しあって、
余ったもの足りないものを、
うまく調整する仕組みを作れば、
みんながハッピーになれるのではないか。

余っているものを捨てることなく、
欲しい人のところに届ける仕組みは、
ケータイ、ネットがある今の時代だったら、
昔と違って簡単にできるのではと思う。

・被災地レポート&写真
http://www.kasako.com/110311top.html

by kasakoblog | 2011-10-15 17:41 | 東日本大震災・原発

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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