テレビを信用する恐ろしい人たち

ほんと信じがたいことだけど、
テレビ番組を鵜呑みにしていた視聴者がこんなにも多かったなんて、愕然とした。
捏造が悪い以前の問題で、こんな低脳な視聴者がいるからこそ、
低脳なテレビが成り立ち、低脳な政治家が成り立つのだろう。

本、雑誌、テレビ、新聞、
どんなものでもそうだけど、鵜呑みにするなんてバカである。
時には嘘八百、とんでもないでたらめが書いてある場合もある。
前回、報道ステーションの古舘君のサラ金・銀行に対するとんでもない間違いを指摘 したが、
別にダイエット番組に限らず、今のテレビ番組は非常にレベルが低い。

ダイエットで問題になったのはつい昨年のこと。
TBSの健康番組で、白インゲン豆ダイエット法を紹介し、
それを試した視聴者が 嘔吐や下痢などを訴え、
電話やメールで寄せられた苦情が650件に上ったという出来事があったばかりにも かかわらず、
今度は納豆がいいと紹介されれば、
“テレビ局が納豆をダイエットにいいと紹介したことで、
全国各地の小売店で納豆の売り切れが相次いでいる。
メーカー各社は増産を急ぐが、依然として品薄の状態が続き、
新聞に「おわび広告」を掲載するメーカーも出るなど異常な事態となっている”
と報道されたのがつい10日前の出来事だ。

ほんと信じがたいんだけど、テレビを見て、
何の疑いもせず、そのまま鵜呑みにして言われた通りにやってしまう人が、
こんなにも多いのか。
ダイエットでこんな騒ぎになるのだから、
それこそニュースとかでもコメンテーターやキャスターの言葉を、
100%信じてしまう輩が相当いるんだろう。

ぜひ鵜呑みにしていた方は、これを機会に疑ってほしい。
「あるあるが信用できなくなった」なんてバカな苦情を言っているようではダメであ る。
「あるある」に限らず、このテレビ局に限らず、
テレビ番組全体、雑誌、新聞、書籍、ネットニュースもろもろ、
真に受けてはいけない。
本当かどうか情報源にあたって確認することとか、
複数の情報源にあたるとか、ネットで調べてみるとか、
そうしたことはなかなか時間がないからできないだろうけど、
だからこそ「これ、本当なのかな?」と疑って見る目が必要だ。

こんなくみしやすい大衆なら911捏造も実に簡単だろうし、
マスコミがやろうと思えば、いくらでも簡単に大衆を煽動できる。
特に怖いのは、この手の情報を鵜呑みする輩は、
アナウンス効果が非常にあり、
自分の手柄のごとくこうした偽ダイエット情報を、
周囲に言いふらして被害を拡大させるから危険だ。

旅行ガイドブックを制作した時のことである。
出版元からは、完全ななぞれるようなモデルコースページを作ってくれといわれ、
首をかしげた。
あくまで誌面は参考で、そのままモデルコースをたどる人なんて少ないのではないか と。
ところが実際はそうではないらしい。
誌面に載せられたモデルコースをまったくその通りに、
トレースして旅する人たちがいるというのだ。

だからちょっとでも時間が違ったりイメージが違ったりすると大クレームになるとい う。
時間やイメージは天候や状況や季節によっても違うわけだけど、
まるっきり一緒でないとそれこそ「捏造記事」と言われかねない。
そのためいっぱい注意書きを付けざるを得なくなる。
「これはイメージです」「道路状況によって時間が異なる場合があります」
「季節によって変わる可能性があります」・・・

マニュアル人間とでもいおうか。
テレビで紹介されたことを、まるっきりモノマネしてしまう恐ろしい人たちだが、
それは受験教育の成れの果てだろう。
言われた通りに答える人間、問題に1つしか答えがないという中で育てられ、
こうした試験に暗記した通りに答えられれば合格という、
おかしな人間を育てている教育の成果が、
与えられた情報に疑問も抱かず、確認もせず、
まるっきりその通りにやってしまうという信じがたい行為に出る。

教育改革はその意味で必須なのだが、
根本的な受験制度や偏差値学歴制度を変える気配はまったくない。
今の教育改革では単に試験に出る暗記量を増やすために過ぎず、
教育の質の転換、社会に通用する人材の育成という観点からは程遠いものだろう。

円周率を3と覚えるか、3.14まで覚えさせるかという、
そういうことで学力向上だのゆとり教育の弊害だのと、
愚かな議論を真剣にしているおぞましさ。
日本は総白痴化をめざして、邁進している。

by kasakoblog | 2007-01-22 23:26 | マスコミ

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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